OSにはAndroid Wearを搭載しているので、Androidスマホには「Android Wear」アプリからペアリングしてから詳細を設定する。ペアリング後には他のAndroid Wear搭載のスマートウォッチと同様に、OK Googleによる音声コマンドなどが使用可能だ。iPhoneにもiOS版の「Android Wear」アプリを使ってペアリングができるが、次段「WSD-F10」の機能を100%使いこなすためには、発売時点ではAndroidアプリのみがリリースされている「CASIO MOMENT SETTER+」が必要になる。その他、いろいろな機能がiOSの場合は使えないことが多いので、同機の購入を検討されている方はAndoridスマホも用意しておくべきだと思う。
「CASIO MOMENT SETTER+」アプリを起動すると、スマートウォッチの右側面にある電源ボタンを約2秒長押して表示されるアプリ一覧の画面に「アクティビティ」というメニューが追わって、登山やトレッキング、フィッシングにサイクリングなどのアクティビティに最適化された機能が使えるようになる。例えばサイクリングを選択すると、自転車による走行速度や距離、時間などのデータを手元の時計の画面上で素速く確認できたり、あるいは走行中に一定の距離に到達したらアラートを出し、停車したらこれまでの走行距離を表示するなど、アクティビティをサポートする便利な通知表示をカスタマイズしながら使えるようになる。
ウォッチフェイスは時計単体でもディスプレイを長押ししてから好みの表示に切り替えられるのだが、「CASIO MOMENT SETTER+」アプリから設定すれば文字色の色指定なども細かく行える。また本体フレームの右側上下にある「TOOL」ボタン、や「APP」ボタンによる操作もカスタマイズが可能だ。「TOOL」ボタンを押すと、コンパスに高度計、気圧計、日の出日の入りの時刻、釣りに便利な潮汐グラフ、ユーザーの活動時間を表示する活動グラフなどが呼び出せる。それぞれの機能は画面を上下方向にスワイプするか、TOOLボタンのクリックで切り替わる。