エリクソンは16日、東京で5Gテクノロジーの共同フィールド試験を、ソフトバンクと実施することを発表した。5Gの商用展開は2020年頃の予定となっている。 共同フィールド試験は複数の周波数帯を用いて実施する計画で、エリクソンの5Gトライアルシステムを使い、超高速と超低遅延の通信性能を検証する。エリクソンでは、従来より広い帯域幅、高い周波数、短い送信周期をサポートする高機能のアンテナ技術を5G向けに開発中だ。 5Gトライアル用として開発されたエリクソンの無線基地局は、ベースバンドユニットと無線ユニットから構成されている。モバイルデバイスと無線アクセスネットワーク間の相互動作の評価に重点をおいて、5G試験ネットワークに取り組んでいるという。 ソフトバンクの常務執行役員 モバイルネットワーク担当の佃英幸氏は「ソフトバンクは、お客様のためにネットワークの継続的な改善に注力しており、5Gへの進化と新しいMTC(Machine Type Communication)アプリケーションに注目しています。パートナーであるエリクソンとともにトライアルに取り組み、5G無線アクセス技術の可能性を実証したいと考えています」とのコメントを寄せている。