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【ケーブルコンベンション2015】Skype活用で中継コストを10分の1以下に

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ブースに展示されていたSkype中継システム。中継映像を受け取る「TalkShow」を2基用意。それをスイッチングしていた
  • ブースに展示されていたSkype中継システム。中継映像を受け取る「TalkShow」を2基用意。それをスイッチングしていた
  • 中継先とスタジオの映像をそれぞれTalkShowがSkype経由で受け取って映像として管理する仕組み
  • モニターとなる液晶画面には、中継先から届いた映像のプレビューやアウトプット映像、そして出力中の映像などを表示。さらに映像や音声はパラメーターでリアルタイムに調整できるようになっていた
  • iPhoneのSkypeアプリからTalkShowに接続した所。iPhoneカメラも十分に中継用として使える
  • iPhoneカメラの映像をスタジオの中継窓に合成。LTE網により映像の遅れもわずかだった
 ニュース番組や地域情報番組などでスタジオとロケ先を繋いだ生中継を行うにはこれまで専用回線をつかったシステムが必要だった。ブレーンシステムは「ケーブル技術ショー」(「ケーブルコンベンション2015」の併催イベント)、ネットワーク部分に、Microsoft社の「Skype TX」を利用するテレビ中継システムを紹介していた。

 New Tek社の「TalkShow」は、1RUラックマウント型のシステム。中継先のシステムから、Skypeネットワークを経由して、接続する仕組み。ライブのSkypeビデオ通話をHDフルフレームで放送に乗せることができる。中継機材などから受け取った映像を「TalkShow」がアップコンバートする仕組みだ。担当者によると従来の中継システムでは専用線ネットワークが費用だったが、その部分をSkypeネットワークにすることで、運用コストは10分の1以下にすることができるという。

 さらにコスト以外にもメリットがあるという。専用線を利用するにしても、インターネット網を使うとなると、特定のポートなどを経由する必要があり、ホテルのネット回線などは利用できないことがあった。しかし、Skype TXをつかうことで、ルーターを経由した場合でも問題なく接続できるのだ。

 実際にデモではiPhoneにインストールしたSkypeアプリを使って中継を接続するデモを行っていた。LTE回線でもそれほど大きな遅延やコマ落ちはなく、スムーズに中継ができていた。

 ブースでデモをしていたシステムは、「TalkShow」を2基用意し、複数の中継先を受けられるようにしたうえでスイッチャーで切り替えるトータルソリューションだ。担当者によると、すでにこのシステムはTBSのテレビ番組「ナイナイの海外定住実験バラエティー 世界のどっかにホウチ民」で試験的に運用がスタートしているという。
《コヤマタカヒロ》
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