箱根山大涌谷で隆起続く……湯本では震度1 | RBB TODAY
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箱根山大涌谷で隆起続く……湯本では震度1

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3月1日~2015年5月10日の解析結果(国土地理院)
  • 3月1日~2015年5月10日の解析結果(国土地理院)
  • 箱根の地図(箱根町、5月7日発表)
 国交省国土地理院は11日、神奈川県箱根山の火山活動に伴う地殻変動を追加発表した。あらたに最大8cm程度の衛星に近づく地殻変動を認めたと発表した。気象庁は火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)を継続している。

 国土地理院は8日に、陸域観測技術衛星2号「だいち2号」の観測データを利用して、大涌谷で最大5cmの隆起を検出していた。今回は3月1日から5月10日の観測データによる解析結果を追加した。

 今回の解析では、地殻変動の範囲に変化は見られない。7日までの変動の範囲においては、10日までの解析で範囲内の南西側に変動が見られた。その領域では、最大8cm程度の衛星に近づく地殻変動=隆起が見られた。

 気象庁地震火山部の11日16時の発表によると、4月26日以降増加している火山性地震は、引き続き多い状態で経過している。10日は箱根町湯本で震度2の地震を1回、震度1の地震を5回観測した。11日14時15分には、箱根町湯本で震度1を観測した。10日の火山性地震は266回、11日は15時までに36回を観測した。

 箱根町では、温泉供給施設などの保守点検のための立入許可について11日、今後の対応について検討した。8日から一時停止していたが、12日以降は次の条件:(1)39号蒸気井を中心とした半径200m内には立ち入らない、(2)立ち入る時間は午前9~11時、(3)立ち入る者は強固な安全装備を着装または携行し、不測の事態に備える、(4)作業員のほかに作業に従事しない連絡員を帯同し、連絡体制を保持する、を付して許可する。
《高木啓》
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