【MWC 2015 Vol.49】日本上陸の可能性は?Jolla、「Sailfish OS 2.0」でAllianceの呼びかけ | RBB TODAY

【MWC 2015 Vol.49】日本上陸の可能性は?Jolla、「Sailfish OS 2.0」でAllianceの呼びかけ

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JOLLA TABLET
  • JOLLA TABLET
  • JOLLA TABLETのプレゼンテーションを行うCOO MARC DILLON氏
  • Sailfish OS 2.0を発表した
  • なぜ第3のOSが必要か
  • OSの進化
  • 世界各国の企業にAllianceの呼びかけをしていく
  • Sailfish OS 2.0の特徴
  • JOLLA TABLET
 2日(現地時間)、フィンランドのモバイル企業であるJolla(ヨーラ)はプレスカンファレンスを開催、同社独自のモバイルOSである「Sailfish OS」のバージョン2.0および同OSを搭載したタブレット端末「JOLLA TABLET」を発表した。

 Jollaは、元々Nokia社でモバイルデバイス向けのプラットフォーム「MeeGo」の開発に携わっていたメンバーが独立し、2011年に立ち上げたベンチャー企業。MeeGoの流れを引き継ぎ、新たに改良を加えた独自のモバイル向けOS「Sailfish OS」の開発と、同OSを搭載したスマートフォン・タブレットの製造等を行っている。

 今回発表された「Sailfish OS 2.0」では、インテルのAtom ×3 processorをサポートしたほか、UIに関してはよりシンプルに改善し、簡単なスワイプ動作でメインの機能を行き来できるようになった。また従来から備えていたAndroidアプリケーションとの互換性がさらに強化されているという。そしてSailfish OS 2.0を搭載したJOLLA TABLETは7.85インチIPSディスプレイで解像度は330ppi、ROMは32GBもしくは64GBで、いずれもRAMは2GB。本体重量は384g、薄さは8.3mmで、4450mAhのバッテリー容量となっている。

 今回の発表にあわせて、Jollaは、OEMやODM、インターネットのリーディング企業、Eコマース企業やコンテンツプレイヤーに対してSailfish OS allianceへの加入を呼びかけた。同allianceに加入すると、Sailfish OSの柔軟性や多様な特徴を全て用いて独自のモバイルサービスを開発する権限が得られるという。この呼びかけには、欧州以外の地域のインターネット企業も含まれており、その中でも特にロシア、インド、中国、そして日本については十分に大きな市場規模をもっており、自分たち独自のモバイルエコシステム構築への興味も強く持っているはずだと強調した。

 現在、モバイルプラットフォーム市場は、日本も含めたグローバルにおいてAndroidとiOSが支配的な状況にある。Firefox OS、Tizenなどいくつかの第3勢力と呼ばれるOSが登場し、注目を浴びることもあったが、いずれも今後本格的に普及していくのは容易ではないだろう。これ以上新しいOSが必要なのか?という疑問もある。そんな中で、Jollaはどういった考えで新たなOSを開発し、Allianceへの参加を呼び掛けているのか。

 ビジネスの中心はオンライン化が進み、さらにオンラインの世界もデスクトップからモバイルにその中心が移っている。Jollaは、モバイルが購買活動やエンターテイメントの中心になり、そこに多種多様なニーズが寄せられているにも関わらず、OSプラットフォームが閉ざされたエコシステムの中で開発されている現状には矛盾があるとする。そこで、独立したニュートラルなソリューション、各地域の通信ベンダーやEコマース企業のためのプラットフォーム、各地域独自の決済ソリューションの統合といったニーズが存在し、そのためにSailish OSを開発していると説明した。加えて、より安心なセキュリティ、プライバシー保護は必須として、今回セキュリティ大手のSSH Communications Securityとのパートナーシップも発表している。

 果たして、今回の発表、alliance参加への呼びかけを各国の企業はどう判断するだろうか。正直に言って、Sailfish OSやJOLLA TABLET自体にはさして面白み,、目新しさは感じず、他社のOS,プロダクトに対しての差別化ポイントも分かりづらいものだった。それでも、オープンで独立したプラットフォームを活用したいという要求が起こり、Sailfish OS allianceが盛り上がる可能性もある。プレスカンファレンスで表示されたalliance参加に関する資料には、ソフトバンクや楽天のマークも見られた。こうした企業とJollaがすでに具体的なやり取りを交わしているかは不明だが、何かしらのやり取りはあるようだ。フィンランド発のこの新しいプラットフォームが日本へ上陸する可能性があるのかどうか、今後の展開を注視したい。  
《白石 雄太》

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