3月30日放送予定の連続テレビ小説『風、薫る』の試写会見が9日に行われ、主人公・一ノ瀬りんを演じる見上愛、もうひとりの主人公・大家直美を演じる上坂樹里、脚本の吉澤智子が登壇した。
見上愛は撮影開始から半年が経過した現在の心境について「撮影が始まって半年が経ち、毎日のように撮影をしているので自分本人でいる時間より、役としてセリフを話している時間の方が長いような日々を過ごしています」と語った。
第1週の映像を見た感想として「りんは、この第1週の出来事を今後もたびたび思い出しながら前に進んでいくので、それを映像で見て、身が引き締まる思いでした。あとは栃木のシーンでの風景がすごくきれいで、早く那須に帰りたいなと思いながら見ていました」とコメント。
物語の展開については「第2週くらいまで、ものすごい速さで物語が進んでいくんですが、そこでの出来事がりんと直美の2人にとって、すごく大切になってくるので皆さんには見逃さずに見ていただけたらなと思っています」と呼びかけた。
上坂樹里は「この作品の始まりにこうして立ち会うことができて、すごくうれしい気持ちでいっぱいです。私自身は先に第1週を見たのですが、泣いてしまって」と明かした。
「『風、薫る』という作品がいよいよ始まるんだと改めて感じたのと、普段の撮影現場以外にも、音楽や主題歌、ナレーションなど、いろんな人たちがこの作品に携わって作り上げている、その一員に自分もなれているという実感が一気に沸き上がってきました。放送日も近づいてきましたが、みなさんに見ていただけるのがすごく楽しみになりました。半年間ぜひ楽しみにしていただけたらと思います」と語った。
脚本の吉澤智子は「撮影が始まってから半年ということですが、私自身が脚本を書き始めてからは1年以上が経ちました。第1週がシリアスな話の展開で、りんと直美の2人はなかなか出会わないのですが、いま脚本を書いていて、2人の関係性がどんどん変わっていって、とても楽しい関係になっていきます」と制作状況を説明。「それもこの第1週、第2週がベースにあって、2人の関係性ができていきますので、ぜひ見ていただいて、そこから習慣にしていただけるとうれしいです」と視聴を呼びかけた。
同作は明治18年に日本で初めて看護婦の養成所が誕生したのを皮切りに、次々と養成所が生まれた時代を舞台にした物語だ。主人公の一ノ瀬りんと大家直美は運命に誘われるように養成所に入所する。不運が重なり若くしてシングルマザーになったりん、生まれてすぐ親に捨てられ教会で保護されて育った直美。養成所に集った同級生たちはそれぞれに複雑な事情を抱えていた。手探りで始まった看護教育を受けながら、彼女たちは「看護とは何か」「患者と向き合うとはどういうことか」ということに向き合っていく。
りんと直美は、鹿鳴館の華といわれた大山捨松や明六社にも所属した商人・清水僧三郎らと出会い、明治の新しい風を感じながら、強き者と弱き者が混在する社会を知り、刻々と変わり続けていく社会の中で自分らしく幸せに生きることを模索していく。
養成所卒業後、二人は同じ大学病院でトレインドナースとしてデビュー。まだ理解を得られていない看護の仕事を確立するために奮闘の日々を送っていたが、りんは程なくして職場を追われることに。一方、直美は誰もがひとしく看護を受けられる仕組みを考え始める。
やがて、コレラや赤痢などさまざまな疫病が全国的に猛威をふるい始める。一度は離れ離れになった二人だったが、再び手を取り、疫病という大敵に立ち向かっていく。
同作は実在の人物をモチーフとしながら、激動の時代を生きた二人のナースとその仲間たちの波乱万丈の物語として大胆に再構成。登場人物名や団体名などは一部改称し、フィクションとして描かれる。






