【MWC 2015 Vol.44】広がるFirefox OSのエコシステムとは……Mozillaプレジデント・Gong氏インタビュー | RBB TODAY

【MWC 2015 Vol.44】広がるFirefox OSのエコシステムとは……Mozillaプレジデント・Gong氏インタビュー

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Mozilla Corporationのプレジデント Li Gong氏
  • Mozilla Corporationのプレジデント Li Gong氏
  • MozillaがMWC 2015に出展するブース
  • フィリピンのCherry Mobileから発売された22.50米ドル相当の端末「ACE」
  • パナソニックが春に発売を予定している4KテレビのスマートプラットフォームにもFirefox OSが採用される。北米に続いて欧州での発売も決定した
  • Firefox OS搭載のスマートウォッチのプロトタイプ
  • 米国のスタートアップ企業、MatchstickのHDMIストリーミング端末「Matchstick」もFirefox OSを搭載する
  • MWC開催期間中に発行されるフリーペーパー「MOBILE WORLD DAILY」の開催初日1面にMozillaの取り組みが掲載された
 MWC 2015に出展するMozilla Corporationは、モバイル端末向けプラットフォーム「Firefox OS」によるエコシステムの拡大に向けた取り組みを発表した。Firefox OSの多彩な展開の内容について、同社のプレジデントでありモバイル事業を統括するLi Gong氏にインタビューした。

--- 昨年のMWCではiOS、Androidに続く「第3のモバイルOS」といった観点からFirefox OSが脚光を浴びることも多くあったと思います。今年はFirefox OSが周辺環境の中で置かれているポジションに変化を感じていますか。

リー氏:昨年に比べて、Firefox OSを取り巻く環境には大きな変化があり、私たちのステータスがより高まったことを実感しています。

 私がそう感じている理由はいくつかあります。昨年のMWC 2014では「25ドルのスマートフォン」を発表して注目をいただきましたが、周囲からは「実際には難しいだろう」という声も聞かれました。ところがFirefox OSはパートナーとともに、インド・フィリピン・バングラディシュで端末を発売し、実現可能であることを証明してみせました。今年のMWCのブースにはフィリピンのキャリアであるCherry Mobileから発売された端末「ACE」を展示していますが、本機はフィリピンでは約23米ドルで販売されています。

 ふたつめには、昨年の時点ではいわゆるエントリーからミドルレンジの端末だけでなく、よりハイクラスな端末にFirefox OSが広がりはじめていることです。日本でKDDIが発売した「Fx0」のような美しい高級機種が加わったことで、Firefox OSのワイドレンジな展開をみせることができ、OSのステータスも高まっています。

 現時点でFirefox OSは世界29カ国に進出していますが、今年のMWCではフランステレコムのOrangeとパートナーシップを組んで、アフリカや中東を中心とした13カ国に進出することも発表しました。これによりトータルで40カ国をカバーすることになります。これは重要な進展だと思っています。

 ほかにも、ALCATEL ONETOUCHが製品化した最新のFirefox OS端末である「Orange Klif」に大手チップセットメーカーのMediaTekが開発したプロセッサーが乗ることも発表しました。MediaTekがFirefox OSのサポートを表明したことで、同社とクアルコム、SPREADTRUMによる世界の三大半導体メーカーがFirefox OSのサポートを決定したことになります。

 この三大メーカーがサポートしているモバイルOSは、Firefox OSとAndroid OSのほかにないということも私が強調しておきたい所です。この三社のサポートにより、Firefox OSは今後、多様なタイプの端末を柔軟にサポートしていくことができると考えています。

 スマートフォン以外のコネクテッドデバイスに進出を果たしたことも、昨年から大きく変化した部分です。昨年のMWC開催の頃に、日本のパナソニックとともにFirefox OSを搭載するスマートテレビ向けプラットフォームの開発を発表しましたが、年初のCESではパナソニックから4Kスマートテレビが発表されて、いよいよ今春の発売まで直前のところにいま来ています。
《山本 敦》

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