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【木暮祐一のモバイルウォッチ】第69回 KDDIのガラホ「AQUOS K」発売の真意は?

エンタープライズ モバイルBIZ
木暮祐一氏。青森公立大学 准教授/博士(工学)、モバイル研究家として活躍し、モバイル学会の副会長も務める。1000台を超える携帯コレクションを保有。
  • 木暮祐一氏。青森公立大学 准教授/博士(工学)、モバイル研究家として活躍し、モバイル学会の副会長も務める。1000台を超える携帯コレクションを保有。
  • Android OS搭載の「AQUOS K」
  • AQUOS Kとタブレットの2台持ちを提案
  • KDDIの田中孝司社長
 機能や仕様等はすでに主要メディアが報じているので割愛したい。ちなみに連続待受時間はLTEで約470時間、3Gで約610時間、連続通話時間は約620分となっているが、そもそもフィーチャーフォンに求められているのは長時間のバッテリー持続である。果たしてAndroid OSを搭載し、どのようなアプリを使うか、さらにテザリングを利用するか次第ではあるが「AQUOS K」がどれだけ電池持ちするのか気になるところだ。

 「AQUOS K」は基本的に他のスマートフォンと同じ料金体系での利用となるが、そもそもスマートフォンは利用料金が高いのでフィーチャーフォンで良いというユーザーはかなり多いと思われる。ここへの配慮か、毎月の利用料を割り引く「AQUOS K スタート割」も用意された。これは同端末を購入したユーザーで、「データ定額」(2~13)の各プラン、または「LTEフラット」に加入した場合に最大4年間、毎月の利用料を1000円(税抜、以下同じ)割り引くというもの。また、55歳以上のシニア向けに新たに「シニアプラン」が用意され、「誰でも割」適用時の基本使用料が月額3980円(0.7GB分のデータ通信量を含む)となる。Wi-Fiテザリングを利用するにはスマートフォンと同様に月額500円のテザリングオプションを契約する必要があるが、契約から最大2年間は無料となる。いずれにしても、料金体系や割引施策が一段と複雑になっており、フィーチャーフォンを使って来たユーザー層には何がなんだか分からない内容ではなかろうか。

 「ケータイを選べる自由もあたらしいステージへ」というコピーを掲げた田中氏はスマホを持ちたいが、形はフィーチャーフォンのほうがいい。でもネットはタブレットで、という人はテザリングが必要だ。今回の製品は中身がスマホだからテザリングが一番よく使われるのではないかなどと発言したが、スマホやタブレットとフィーチャーフォンを併用するユーザーの多くは、電話機としての操作性の良さとバッテリー持ちが長いところが便利で使っているはず。なのでフィーチャーフォンにテザリングを求めるとは思えず、やや矛盾を感じた。
《RBB TODAY》
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