12月に開催されたクラウドコンピューティングイベント「Salesforce World Tour Tokyo」において、この問いを中心においた「ソーシャルデータと内部データの活用によるワークスタイル変革―INOVATION by DESIGN」と題したセミナーがおこなわれたのでレポートしたい。登壇者は日本電気システムソフトウェア事業部部長、島野繁弘氏。
「全従業員が同じような特性を持っているわけではないので、従業員に対してメッセージを出していく際、個々人に合った形で発信する必要があり、そのためにはまず個々の従業員がどのような人間なのかを見極めていく必要がある。社員との個別面談などによりFace to Faceで特性やスキルセットを把握しようとする試みも一つ重要なものといえるが、それだけでは不十分だ」という。
Face to Faceとは異なる他の側面で従業員を定量的に判断、分類し、その上で適切な指示をすることも会社の中では重要となっていく。さらに、ここでより精緻な分析をするために重要となるのがSNSなどを通じて得られるソーシャルデータだ、と島野氏は述べる。「SNSでのやり取りから、“発信的に、能動的に動いているのは誰なのか”を見抜くこと。そうして従業員同士の関係性に適した指示を下していくことができる。」と指摘する。ソーシャルデータからネットワーク図を描き、影響力の源をみつけることにより多角的な構造把握が実現するという。