トレース疑惑の昆虫イラスト集、版元と著者で見解異なる? 著者は疑惑認める | RBB TODAY

トレース疑惑の昆虫イラスト集、版元と著者で見解異なる? 著者は疑惑認める

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トレース疑惑がかけられている『昆虫交尾図鑑』
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  • 飛鳥新社の発表
 6日に発売されたイラスト集『昆虫交尾図鑑』(飛鳥新社)のイラストのトレース(複写)疑惑について、版元である飛鳥新社は10日、「著作権を侵害するものではない」と公式サイトで発表。トレース元とされる写真を撮影した男性いわく、著者・長谷川笙子さんはすでに疑惑を事実と認めているという。

 『昆虫交尾図鑑』は、現役美大生である長谷川笙子さんがイラストから本文まで全て手がけたことで話題のイラスト集で、ゾウリムシやクワガタムシといった虫たちの交尾の姿が写実的なタッチで描かれている。しかし、イラストの多くがとある昆虫写真サイトで公開されている写真と構図などが酷似していると指摘され、トレース疑惑がかけられていた。

 8日、昆虫サイトの管理人でもあり、トレース元とされる画像を撮影した男性が、飛鳥新社に出版差止め及び公式サイトでの謝罪を要求したとTwitterで報告。9日には、長谷川さんから「写真を見ながら描いたのは事実」「印税その他一切の権利も放棄し、使用した画像の管理者に全額支払う」という内容の謝罪メールを受け取ったと伝えていた。

 しかし、10日に飛鳥新社が発表した見解は、長谷川さんと男性のやり取りを大きく覆すものだった。同社は、「(同書は)著作権を侵害するものではない」と主張。「昆虫の交尾の姿に個性的体位がないのは自明」とし、同じモチーフを扱っている以上イラストと写真が類似してくるのは当然だと反論している。そして、イラストと写真で細部が異なっている以上、「創作性における類似性はありません」と申し立てた。

 男性は、長谷川さんから発表について再度連絡を受けたそうで、「長谷川さんの見解は変わっておらず、印税破棄、増刷もしないで欲しいと出版社には伝えてあるそうです」と長谷川さんの考えを伝えている。男性は「非難されるべきは飛鳥新社です」と宣言し、抗議を続けていく姿勢を示した。

 なお、同社の発表の中には長谷川さんからのメッセージもある。長谷川さんは「この件に対しての私の見解と対応につきましては、後日、改めて説明させて頂きたく思います」と語っており、続報が待たれる。
《原田》

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