NTTぷらら、クリエイター支援のスキームも展開!クラウドゲームなど非映像分野注力で売上げ増目指す | RBB TODAY
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NTTぷらら、クリエイター支援のスキームも展開!クラウドゲームなど非映像分野注力で売上げ増目指す

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囲み取材に答えるNTTぷらら 板東浩二社長
  • 囲み取材に答えるNTTぷらら 板東浩二社長
  • 囲み取材に答えるNTTぷらら 板東浩二社長
 NTTぷららは「ひかりTV」の現状と、今後の事業展開に関する記者会見を開催した。ここでは会見後に行なわれた板東浩二社長の囲み取材の模様についてお伝えする。以下は、報道関係者と板東社長との主なやりとりである。

――業界はまさに戦国時代を迎えているが、勝ち抜いていくポイントはどこにあるのか?

坂東:ポイントは3つある。1つはコンテンツや番組、アプリケーションを含めたサービスの中身を充実させること。いかに斬新なものを早く提供するか。2つ目が同じようなサービスであれば、料金設定が重要な要素になる。3つ目は意外と地味でフォーカスされない部分だが、操作性だと思う。たとえば我々は電子書籍を7万冊、映像タイトルも数万ほど提供しているが、大量のコンテンツがある中で、いかに自分が観たいものを早く見つけて簡単に利用できるのか、そういう操作性がとても大切になってくる。この点は特にひかりTVをスタートさせた当初から大きな課題であり、NTTぷららの中ではUI(ユーザーインターフェイス)改善プロジェクトを立ち上げて、常に顧客の声に耳を傾けながら、できるところから極力改善をしてきた。そういう点が意外に差別化のポイントになるのではないかと思う。

――御社にとって、一番の推進力となっていくような事業は何か?

映像系がスローダウンしていることもあり、映像以外の新しいビジネスを早急に立ち上げなければいけないと思っている。その1番の候補となるものが音楽配信とクラウドゲームだ。この下期から来年に掛けて目処を付けていければと考えている。音楽配信については順調に伸びてきているが、まだ聞きたい楽曲が揃っていないところもある。早期にサービスを充実させ、その時点で積極的にプロモーションを掛けてていきたい。ゲームについても、ひかりTVならではのクラウドゲームをいくつか提供できるように開発している。タイミングを見ながら販促を掛けていく。いずれも年度内には進めていきたいと考えている。

――クラウドゲームの新作はまだ発表できる段階ではないのか?

現在いくつか進行しているところだ。調整はしているが、まだ具体的に発表できる段階ではない。早ければ今年中にいくつかタイトルを出せるかもしれない。それもかなりインパクトの強いゲームだ。

――下期の事業でクリエイター支援は、これまでは全くなかったものだが、注力していくのか?
どれだけヒットするか分からないが、期待しているところはクリエイターがつくった作品を無料で提供し、それを会員が使ってもらうことによって、面白いから支援してあげようとか、資金を出して支援してあげようとか、参加型サービスのクリエイトが創出できるのでないかと考えている。小口で1口5000円ぐらいなら、それほど負担にならない。自分で育てたクリエイタが活躍し、そのサービスが無料で使える仕組みはよいと思う。

――中長期的に非映像分野、たとえばEC分野などを含めて、どのくらい売上げを伸ばしていくつもりか?

売上げについては当初計画を立てたこともあったが、正直言ってなかなか計画どおりには行かないこともあり、まだ分からない。現状を申し上げると、大半の売上げが映像系で占めている。ショッピング、ECについては、多いときで1ヵ月あたりの売上げが1.5億円程度だが、まだまだその程度ではダメだと思っている。ECも競争が激しい分野なので、今回発表した「かたろぐマーケット」のような新しい仕組みを取り入れながら提案をしていく必要があると思う。映像系そのものは、これから大きくは伸びていかないと考えている。ゲームや音楽配信、ショッピングなどをどこまで伸ばせるかということがキモになってくるだろう。これはやってみないと明確なことが言えない。ゲームや音楽関連のユーザーは2百数十万人いるが、我々の期待としては、その顧客の中で少なくとも20%ぐらいは利用していただけるのではないかと考えている。

《RBB TODAY》
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