【レビュー】LTE/AXGPのマルチネットワーク対応、イー・モバイル「PocketWiFi(GL09P)」を試す | RBB TODAY

【レビュー】LTE/AXGPのマルチネットワーク対応、イー・モバイル「PocketWiFi(GL09P)」を試す

IT・デジタル モバイル

PocketWiFi(GL09P)
  • PocketWiFi(GL09P)
  • 本体からファームウェア更新なども可能。操作はディスプレイ横のタッチキーで行う
  • 本体下部の電源ボタンはスライド式。さっと電源オンオフ操作ができるのは非常に快適
  • 本体左側には外部給電用のUSBポート
  • 比較テストで使用したモバイルルータ。上段左がEMOBILE LTE対応のGL04P、下段左がGP02。上段右はGL09P
 イー・モバイルの最新モバイルルータ「PocketWiFi(GL09P)」が8月9日に発売された。従来のLTE回線などに加え、AXGP方式の通信「EMOBILE 4G」に対応しており、下り最大速度は110Mbpsとイー・モバイル史上最速。さらに、5000mAhの大容量バッテリーを搭載している。今回は実際に実機を使いながらその実力をチェックした。

■スタイリッシュさと質実剛健を両立するデザイン

 丸みを帯びたデザインの本機だが、手にとってまず気になったのは、中央のカラーディスプレイとタッチ方式の操作キーだ。従来機よりも高精細になっているディスプレイは視認性が高く、地味なポイントながら好印象。物理ボタンは最小限で、外観を損なわないデザインになっている。

 そうした機能自体以上に、本体設定関連が充実している点が嬉しい。本機ではディスプレイ上でSSIDとパスワードや通信量などの確認もでき、ファームウェアのアップデートなども単体で可能になっている。モバイルルータは必要最低限のボタンのみを搭載することが多く、細かい設定変更などはわかりにくいことが多かった。「上下」キーや「ENTER」などのキーとカラーディスプレイは、こうした設定関係を直感的に確認できるようにしてくれている。使い勝手としては非常にありがたい。

 また、電源ボタンがスライド式になっているのも個人的に好感度が高いポイントだ。モバイルルータでは電源ボタン長押しでオン・オフを切り換えるタイプが多い。たかだか数秒程度ではあるのだが、起動、シャットダウン時に毎回何秒か操作をしなければならないのは案外ストレスに感じる部分だった。スライド一発でオン・オフができるというのは、このあたりのストレスを軽減してくれる。

■「どこでも使える」から「いつでも使える」モバイルルータへ

 さて、いよいよ通信してのテストだが、実際に通信を使ってみると感じるのは、スマホとの相性の良さだ。

 まずはバッテリー容量の大きさ。最大約14時間の連続通信が可能となっており、外ではモバイルルータ、自宅やオフィスに戻ったら無線LANといった運用であれば、キャリアのデータ通信を一切使わずにスマホを使うことも可能だ。

 実際、数時間つなぎっぱなしにして使ってみたが、バッテリーはほとんど減少なし。手元にある3G時代の「PocketWiFi(GP02)」だと2~3時間で残りバッテリーが心許なくなるため、スポット的な運用しか望めなかったが、これだけ長時間駆動するとなると、「つけっぱなし」を基本にしても十分使える。

 イー・モバイルとしては初の外部給電対応ルータである点もスマホとの相性のいいポイントだ。スマホなどがバッテリー不足になったときには、モバイルバッテリーとして給電ができる。現在のスマホの一般的なバッテリー容量は2000mAhから3000mAh程度なので、5000mAhバッテリー搭載のPocketWiFi(GL09P)なら、1~2回フル充電できるだけの容量がある。通信を担いつつ、緊急用の外部バッテリーとしても使えるだろう。

 通信速度に関しても“イー・モバイル史上最速”だけあって、かなり速い。現在のスマホはディスプレーの高精細化に伴い、フルHD動画など大容量コンテンツを利用するのも当たり前になってきている。アプリも数十MBあるゲームなどが珍しくない。こうしたリッチコンテンツを利用する際に、ストレスをなくしてくれる高速通信はスマホ利用の必須条件ともいえる。

 そこで、40MB弱のアプリをダウンロードしてみて、EMOBILE LTE対応のPocketWiFi(GL04P)と比較してみたが、これくらいのサイズになると体感でもはっきりわかるレベルでダウンロード速度に違いがあった。通信環境にもよるが、今回、同環境でテストしたケースでは、GL09Pが安定して3~5秒ほど速くダウンロードを完了した。

 また、3G対応のGP02との比較では、より体感差がある。少し大型のフルHD動画の試聴では、再生が中断されることこそなかったが、読み込みバッファに不安が残ったGP02に対し、GL09Pはかなり余裕を持ってバッファの読み込みを完了している。リッチコンテンツ時代のスマホ用回線としても十分な実力をもっているといっていいだろう。

 このほかにも、同時接続台数が14台と、細かな点で従来機からスペックアップが図られている。PC、スマホ、ゲーム機など個人で使う分にはもちろん十分すぎるが、これくらいになるとちょっとしたミーティングなどの際も活用できる。それぞれがネット環境を整えていなくても、小規模な集まりではこれ1台で全員のネット環境を賄える。

 「ネット環境がないときに使える」のが魅力だったPocketWiFiだが、GL09Pはすでに「常時使える高速回線」という段階に入っており、非常に頼れるモバイルルータだといえるだろう。


イー・モバイル Pocket WiFi(GL09P) |公式サイト:https://store.emobile.jp/sp/gl09p/
《小林聖》

関連ニュース

特集

page top