【インタビュー】ギガサービスは当たり前の時代!将来を見据えて設備投資を……エネコム 佐野社長 | RBB TODAY

【インタビュー】ギガサービスは当たり前の時代!将来を見据えて設備投資を……エネコム 佐野社長

エンタープライズ 企業

エネルギア・コミュニケーションズ取締役社長 佐野吉雄氏
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RBB TODAY主催による「ブロードバンドアワード」で、エネルギア・コミュニケーションズは、ベストキャリア部門とサービス部門で4年連続の最優秀受賞、セキュリティ部門では全国で2年連続の最優秀受賞に輝いた。受賞を記念して、同社の佐野吉雄社長に、今年の重点戦略や今後の展開について話をうかがった。

――まずは昨年を振り返って、業績が伸びた部分とその要因について教えてください。

基本サービスであるインターネット回線の加入者数が増えたことが挙げられます。オプション付帯率も良く光電話はその7~8割ですね。光テレビは地域限定サービスということもあって、やや低調に留まっています。今後は、映像はブロードバンドの重要なコンテンツですから、我々も光テレビの拡販に力を入れていきたいですね。

――競合他社との競争も厳しくなっています。

我々は中国電力グループの企業として、中国5県を対象に展開しています。一方でNTTやソフトバンクなど、全国区のキャリアもいます。また中国地方では地上波放送の視聴障害解消のため、地域的にケーブルテレビ網が早くから発達し、彼らがブロードバンド回線事業に乗り出してきた歴史があります。このように全国区企業と地元企業に挟まれた立場ではありますが、当社の強みを活かして、トータルメリットで勝負していきたいですね。

――具体的にはどういった点に力を入れられますか?

業界では料金の値下げとサービスの多様化という、二つの競争が進んでいます。弊社でも複数年契約割引を前提として、最大1Gbpsサービスの「ギガ王」と100Mbpsサービスの「メガ王」を展開しています。それぞれ最大5年間の契約が必要で、6年以降も継続されると長期利用割引が適用されます。毎年価格が安くなるのではなく、最初から安く設定して、6年目になるとさらに安くなるという、2段階攻勢のシンプルな価格モデルです。平成25年6月からは戸建てに加えて一部の集合住宅でもご契約可能になりました。

一方で事業として成立させるにはARPUを上げる必要があります。そのためには高い付加価値を備えた多様なサービス展開が欠かせません。平成24年10月から体重や血圧がウェブ上で管理できる「ラクラク健康管理」サービスを、平成24年12月から新しく国内最大級のビデオ・オンデマンドサービス「U-NEXT」、デジタル家電全般のトラブル解決サービス「メガ・エッグ パソコンお直しサービス」もはじめました。

――他社ではFTTHで2Gbpsのサービスも始まりましたが、どのように見ますか?

いまやFTTHでのギガサービスは普通になっていますし、メガサービスの分野でも4G LTEをはじめ、モバイルの回線速度が上がって、FTTHと差がなくなりつつあります。当然いつまでも1Gbpsで良いのかという議論が出てくるでしょう。そこは将来を見据えて、しっかりと設備投資を行っていきます。しかし、いくらギガサービスといっても実効速度が遅かったり、契約してからサービス開始までの時間がかかりすぎては魅力も半減です。そこで当社では実効速度を上げるための設備投資を進めています。中間回線を太くして、多人数での利用でも輻輳による速度低下を抑える取り組みです。また契約からご利用までのリードタイムを低下させるための取り組みも進めています。他にPRにも力を入れていきたいですね。広島市内の路面電車やバスで、車体を黄色にカラーリングし、「ギガ王・メガ王」のロゴを掲示したラッピング広告も始めました。黄色は風水で「幸せの色」です。こういった施策をコツコツ続けて、「ギガ王っていいね」などと、口コミ効果が広がっていけばと思います。

――モバイルといえば、7月3日から「auスマートバリュー」の受付も始まります。「メガ・エッグファイバー」「メガ・エッグ光電話」の契約者が、「auスマートバリュー」の申し込みを受けられるサービスで、端末台数に応じて毎月1,480円ずつ割引が受けられます。

有線よりも無線の方が使い勝手が良いのは当然ですし、若い人の間でスマートフォンがあればいい、という層も増えています。固定回線を提供している弊社としても、そうしたライフスタイルの変化には対応していかなければいけません。一方でスマートフォンやタブレットが一人一台で普及していくと、家計に占める通信費の割合も膨大になります。そこで弊社とKDDIとで提携を行うことになりました。テレビ・PC・タブレット・スマートフォン、それぞれで使い勝手や用途は異なりますし、お客様の生活スタイルにあわせて、さまざまなデバイスを自由に使いわけていただければいい。そうすることで固定回線とモバイルの相互補完が進んでいくと思います。モバイルサービスについては弊社でも「メガ・エッグ モバイル」というサービスを行っています。「メガ・エッグファイバー」とあわせてご契約いただくと、割引も受けられます。

――法人向けサービスの現状と見通しはいかがですか?

弊社の売り上げ比率として、法人向けは個人向けの2倍程度あります。昨今ではアベノミクス効果なども手伝って円安が進み、日本経済も回復基調を見せてきました。特に中国地方の企業は輸出依存度が全国平均より高いため、円安の恩恵を受けやすいのです。弊社は法人営業で約20年の取り組みがありますし、普段から顧客とコミュニケーションをとって、提案型の営業を進めています。電力系の強みを活かして、価格面・サービス面に加えて、高い信頼性や品質をご提案しています。すでにICTを導入いただいている企業様では、契約更新時の競争入札などに積極的にかかわっており、金融・製造・流通業・サービス業など、さまざまな分野で受注をいただいています。

――中小企業についてはいかがですか?

大手・中堅企業では競争が激化していますので、これからは伸びしろがある中小企業に注力します。これは業界全体の流れで、弊社でも同じです。中小企業向けでは、より価格競争力が求められます。法人向けでは比較的高額で信頼性が高いV-LAN以外に、より安価なブロードバンド回線を用いたメニューも打ち出してまいります。前述の通り、弊社は中国地方専門の地域密着型キャリアなので、地域のICTや経済活性化に貢献していきたいという強い思いがあります。
《RBB TODAY》

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