【Interop 2013 Vol.55】ASICとNetwork Processorによるハイブリッドエンジン搭載100Gルータ……アラクサラ | RBB TODAY
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【Interop 2013 Vol.55】ASICとNetwork Processorによるハイブリッドエンジン搭載100Gルータ……アラクサラ

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AX8616。4種類のプロトコルを200Mbpsで処理するパフォーマンス実験をデモ中
  • AX8616。4種類のプロトコルを200Mbpsで処理するパフォーマンス実験をデモ中
  • AX8600シリーズの概要と特徴
  • 内蔵されるSMCとPE。まだ試作中とのことで製品では外観なども変わる可能性がある
  • テストデータを発生させ、パフォーマンスを測定中
  • AX4600S。ボックスとシャーシのメリットを併せ持つ
  • クロスオーバー型スイッチの特徴
  • アラクサラのブース
 アラクサラのブースでは、2013年上期出荷予定というキャリア向けハイエンドエッジルータが展示されていた。このルータの特徴は、ASICとNetwork Processor(NP)を組み合わせたエンジンにより、高速性能と柔軟かつ拡張性のあるプロトコルに対応するというものだ。

 展示されていたのは、AlaxalA AX8600シリーズのうちAX8616Rというモデル。シャーシの最大スイッチング容量は3.2Tbpsであり、100Gbpsのネットワークインターフェイスが最大8枚まで収容できる。このネットワークカードの特徴は、L4以上のパケットについてはフローを識別しID付けをするNPによるプログラマブルエンジンと、L2/L3と付加されたIDによる転送を行うASICベースのフォワーディングエンジンというハイブリッド構成にある。また、DPI(Deep Packet inspection)のような高レイヤの処理を行うNPベースのService Module Card(SMC)も内蔵されている。

 プログラマブルエンジンやSMCは、プログラムによってパケットのカプセル化や高度なルーティング制御を行う。そのため、パケットやプロトコルの拡張や変更に対応する柔軟性を確保できる。しかし、一般的にDPIなどの処理は高速ではないため、パフォーマンスが出にくい問題がある。そこでAX8600シリーズでは、ルーティング処理の要であるフォワーディングエンジンをASICによるハードウェア処理にすることで、パフォーマンスへの影響を抑えている。

 近年、マルチデバイス、マルチネットワークに対応するため、エッジルータには、転送速度やポートの収容数だけでなく、新しいパケットやプロトコルにも対応したルーティングが要求されるという。AX8600シリーズは、そのようなニーズから生まれたようだ。

《中尾真二》
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