【Interop 2013 Vol.52】IoT/M2M部門特別賞の「オベントーバコラー」とは?……WebSocket開発プラットフォーム | RBB TODAY

【Interop 2013 Vol.52】IoT/M2M部門特別賞の「オベントーバコラー」とは?……WebSocket開発プラットフォーム

ブロードバンド テクノロジー

オベントーバコラーの外観。画面は対戦結果の表示
  • オベントーバコラーの外観。画面は対戦結果の表示
  • API群も順次増やしていく
  • システム構成図。これはアプリケーションの一例
  • お弁当を残すと効果的な攻撃にはならない
  • オベントーバコラーの外観。スマホとは有線接続だが、無線化は難しくない
  • COMPUTEXにも出展し、アワードを受賞した
  • 開発はこのような形で行われる
  • MinfFreeのブース
 Interopらしくないと言われてしまうかもしれないが、MindFreeという会社がおもしろいゲームを展示していた。といってもゲーム会社が出展していたわけではない。

 この会社は、Webを利用したコミュニケーションプラットフォームやマルチデバイスプラットフォームの研究開発を行うIT企業だ。WebSocketを利用した新しいアプリケーション開発プラットフォーム「Real Socket Framework ベータ版」を7月に公開する予定であり、このプラットフォームのコンセプトや応用例をわかりやすく説明するため、「オベントーバコラー」という対戦ゲーム機を試作して展示に臨んでいるというわけだ。

 Real Socket Frameworkは、WebSocketベースのアプリケーションを開発するためのプラットフォームだ。WebSocketはリアルタイムWeb通信などと呼ばれるW3Cの標準プロトコルで、HTTP通信の欠点を補うためコネクションを維持できるといった特徴があり、組み込み機器への応用も考えられている。難しい処理はサーバーに任せることができ、ハードウェア部分は、ネット接続やセンサーの入出力などに集中できるため、シンプルなハードウェアで付加価値の高い機能を家電製品や制御機器に適用できる。インターネット接続部分にスマートフォンを利用すれば、サーバーサイドの処理と通信とデータ同期の処理をフレームワークに任せることができる。

 ネット家電やM2M機器も付加価値やサービスの部分でクラウド利用は広がる傾向にある。そのためのソリューションも出現しているが、MindFreeのような個人から大企業まで適用できる可能性を持っているものは興味深い。InteropでもIoT/M2M部門で特別賞を受賞している。

 デモされている「オベントーバコラー」だが、ゲームの趣旨は「お母さんが作ってくれたお弁当を残さず食べる」が基本となっている。弁当箱に圧力センサーとArduinoボード(Androidベースの組み込みボード)、そしてUSB経由で接続されたスマートフォンで構成されている。まず、スマートフォンのアプリからお弁当のレシピを決める。対戦は、同じ弁当箱を持つ相手と「Bump(弁当箱どうしをぶつける)」することで開始される。その後は普通に食事をするのだが、メニュー、中身が減っていく時間、量(圧力センサーが検知)などがパラメータとなり、バトルの勝敗が決まる。バトル中はスマートフォンにプレーヤーのキャラクターやモンスターが表示され、ポケモンバトルのように攻防の様子も表示される。

 「オベントーバコラー」は試作品なので、手作り感があふれるものだが、企業であればプロセッサ部分やスマートフォンとの接続部分をワンチップ化するなどできるはずだ。7月の時点ではArduinoとAndroid 4.0のみの対応だが、その他のプロセッサやOSにも順次対応していく予定だという。Webサービスやクラウドプラットフォームの部分をフレームワークによって利用できれば、ネット連携の組み込み機器の開発に広がりがでてくるだろう。




《中尾真二》

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