キヤノン、「MREAL」を利用した手持ち型ディプレイを開発……「IVR」に参考出展 | RBB TODAY
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キヤノン、「MREAL」を利用した手持ち型ディプレイを開発……「IVR」に参考出展

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MRシステム「MREAL」とは現実の映像とデジタルデータをリアルタイムに融合する技術。これを用いた手持ち型ディスプレイを開発
  • MRシステム「MREAL」とは現実の映像とデジタルデータをリアルタイムに融合する技術。これを用いた手持ち型ディスプレイを開発
  • 背面
  • カーペット式マーカーと併せて使用することで「MREAL」の精度と利便性の向上を実現するソフトも開発中
 キヤノンは12日、同社のMR(Mixed Reality)システム「MREAL」を利用した手持ち型ディプレイとソフトウェアを開発中だと発表した。6月19日から開催される「第21回3D&バーチャル リアリティ展(IVR)」に参考出展される。

 同社は頭部装着型のディスプレイ「HM-A1」を2012年7月に発売。開発中の手持ち型ではヘッド装着ではなく、手持ちとすることで着脱の手間を省くのが狙い。MRシステム「MREAL」とは現実の映像とデジタルデータをリアルタイムに融合する技術。たとえば設計段階の製品を、実際に置いてみたらどう見えるかなどが、3D映像となって表示される。設計の早期段階でデジタルデータを用いた製品の評価が可能になり、試作回数を削減できるため、開発期間・経費の削減を実現する次世代の設計・製造のソリューションツールと言われている。

 また、位置合わせ専用の他社製のカメラ、カーペット式マーカーと併せて使用することで「MREAL」の精度と利便性の向上を実現する、新たなソフトウエアも開発中だという。ディスプレイ内蔵のカメラとは別角度のカメラを、ディスプレイの外側に装着することにより、現実の映像とデジタルデータとの位置合わせの精度向上と範囲拡大を実現する。可搬型のカーペット式マーカーを用いることで、システムのセットアップの時間を短縮できるほか、場所を選ばずにシステムを構築できるそうだ。

 同社では、手持ち型ディプレイとソフトウエアの商品化を2013年年末までに目指すという。また、6月19日から21日まで東京ビッグサイトで開催される最先端の3D技術や超高精細の映像技術の専門技術展「第21回3D&バーチャル リアリティ展(IVR)」において参考出展する。
《関口賢》
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