【Interop 2013 Vol.34】NTT Com、SDNネットワークを実環境と同じ条件下で設計・試験可能な「VOLT」 | RBB TODAY
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【Interop 2013 Vol.34】NTT Com、SDNネットワークを実環境と同じ条件下で設計・試験可能な「VOLT」

ブロードバンド テクノロジー
VOLTのイメージ
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  • SDNによるリソース制御システムのイメージ
 NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は11日、SDN(Software-Defined Networking)によるネットワークを実環境と同条件のテスト環境(デバッグネットワーク)上で設計し、そのまま実環境に反映できる設計・試験システム「VOLT」を開発したことを発表した。

 「VOLT」(Versatile Openflow vaLidaTor)は、OpenFlowの実ネットワークの構成や経路情報を丸ごと複製したテスト環境をシステム上に作成し、実環境(リアルネットワーク)と同じ条件下で新たなネットワークを設計・試験できるシステム。

 これまでOpenFlowによるネットワークは、柔軟に設定変更・制御ができる反面、トラブル発生時の原因解析作業が複雑だった。VOLTでは、テスト環境でネットワーク構成と経路情報の組み合わせが正しいかチェックする機能や、実データを流して正常性をチェックする機能が用意されている(特許出願中)。テスト環境で設計した内容をそのまま実ネットワークに反映させることもできるため、新たな拠点追加やネットワーク構成変更、サービス追加の開発時にもスピーディーに対応できる。

 またNTT Comでは、SDNを既存のネットワークに活用し、MPLSによる1対1もしくは1対多の通信経路・帯域(パス)を、好きな時間・場所・帯域で高度に変更・制御できるリソース制御システムも新たに開発した。MPLSパスのコントローラーと仮想環境に対応したMPLSエッジルーター(富士通との共同開発)から構成されており、好きな時間・場所・帯域でのパスをリアルタイムで利用できる。

 今回開発されたシステムは、さらなる技術検証を進め、商用利用を検討していく予定。また6月12日より幕張メッセで開催される「Interop Tokyo 2013」のSDN ShowCaseに展示される。

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《冨岡晶》
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