【レビュー】どれだけ使える? 月額980円のLTE、「楽天ブロードバンド LTE」の実力をチェック | RBB TODAY

【レビュー】どれだけ使える? 月額980円のLTE、「楽天ブロードバンド LTE」の実力をチェック

ブロードバンド 回線・サービス

パッケージを開くとNTTドコモの名前が入ったカードが1枚。カードからマイクロSIMカードの部分だけを切り離そう。マイクロSIMカードのほか、通常のSIMカードバージョンもある。
  • パッケージを開くとNTTドコモの名前が入ったカードが1枚。カードからマイクロSIMカードの部分だけを切り離そう。マイクロSIMカードのほか、通常のSIMカードバージョンもある。
  • 普通のマイクロSIMカードと同じように、端末に差し込めばオーケーだ。
  • 府中市付近をバスで移動中。通信はばっちりLTEの表示だ。
  • 府中駅前での通信速度テストの結果。テストアプリには「RBB TODAY SPEED TEST」を使用した。
  • 車内でニュースチェック。よく使うサイトはあらかじめブックマークしておくと、いちいち検索で通信容量を使わずにすむ。ブラウジングが多い人は片っ端からブックマークしておくといいかも。
  • 休日の新宿駅周辺は人が多い。もちろん携帯を使っている人も多く、帯域が圧迫されているかと思われたが……。
  • 新宿での通信スピードテストの結果。郊外よりも速度が出ている。
  • 高円寺に到着。もちろん駅前はLTEのカバー範囲内。
 フュージョン・コミュニケーションズと丸紅無線通信が、10月4日から提供を開始している新たなデータ通信サービス「楽天ブロードバンド LTE」。同サービスの目玉は、名前にも入っているとおり、高速通信・LTEを利用できる点だ。NTTドコモのLTE通信網を使い、下り最大75Mbps、上り最大25Mbpsの高速通信が利用できる。

 下り最大14Mbpsという従来の3G回線に比べ、劇的に通信速度が向上したLTEだが、その分まだまだ通信費用が高いのがネック。今回の「楽天ブロードバンド LTE」は、1ヵ月200MBまでという制限はあるものの、エントリープランなら月額980円から利用できるというのが大きな魅力だ。また、月額2980円のアクティブプランなら直近3日間で192MBまで、1ヵ月で最大約1.9GBまでLTEを使える。

■通話専用端末との2台持ちで通信料を節約する

 エントリープランの1ヵ月200MBまでという制限は、YouTubeなどの動画を長時間見たり、一日中スマホでネットサーフィンするようなヘビーユーザーならあっという間に使い切ってしまうだろう。だが、移動中などにちょっと使うだけというスタイルなら、使い方次第で通信を高速化し、さらに通信料を大幅に減らすこともできそうだ。

 筆者の場合、もともと自宅での通信はWi-Fiを利用しており、キャリアのパケット通信は使っていない。外出先でメールやニュースのちょっとした確認と、Twitterなどの利用が3G通信の主な用途だ。ならば、いっそ携帯2台持ちにして、1台は安い従量制のデータ通信プランで基本的にネットを使わない通話用端末に、もう1台は「楽天ブロードバンド LTE」を使ったデータ通信専用端末にすれば、通信費を一気に軽減できるかもしれない。特に現在はサービス開始記念のキャンペーン期間中で、通常1ヵ月200MBまでの容量制限が、先着2000名限定で倍の400MBに拡大されるという(11月30日まで)。

 そこで、さっそく「楽天ブロードバンド LTE」のエントリープランに契約。端末はおサイフケータイも使える「Galaxy S III SC-06D」を用意し、2台持ちの体制に切り換えた。

■アプリのダウンロードはWi-Fi接続時に

 Webで申し込み後、しばらくするとSIMカードが到着。まずは開封してスマホに差し込む。説明書にしたがって本体設定からAPN情報を登録すればLTE通信が利用可能になる。セッティングが終了したら、いよいよテスト……といいたい所だが、LTEを最大限に活用するために、まずはいくつかの準備を行った。

 ひとつはWi-Fi経由でのアプリのダウンロードと更新。もちろんLTE回線経由でもダウンロード可能だが、アプリの中にはひとつ数MBから十数MBあるものも少なくない。実際、プリインストールアプリの更新と、いくつかのアプリダウンロードを終わらせると、それだけで80MB近い通信が発生していた。こうした重いアプリは自宅のWi-Fi経由でダウンロードしておくといいだろう。また、自動更新を許可していると、外出先でも自動的に更新をダウンロードしてしまうので、自動更新をオンにしないように気をつけておこう。

 次に、ブラウザのホームページを空白ページに設定。細かいことだが、スマホのブラウザは初期設定だとキャリアのサイトなどがホームページに設定されており、起動時に自動的にページを読み込んでしまう。少しでも無駄な通信を減らすなら、起動時は何も読み込まない方がベターだ。さらに念のため、メールアプリやTwitterクライアントもバックグラウンドで通信を行わないようにしようかとも思ったが、こちらは大して通信量がかさまないので、利便性を優先し、オンにして使うことにした。

■郊外の府中周辺もバッチリLTEがカバー

 ここまでのセッティングが終わったら、いよいよ実際に外に持ち出して、LTEのスピードを試してみることに。

 我が家はやや都心部から離れた府中市。どこまでLTEのサービス範囲内かやや不安があったが、外に出てみると、おお!しっかりLTEの圏内だ。そのままバスに乗って移動したが、移動中も基本的に通信はLTEの表示。さっそくTwitterのTLをチェックしながら駅前へ向かう。

 Twitterを見ながら10分程度バスに揺られると、府中駅前に到着。何回か読み込みを行ったが、基本的にテキストデータのやりとりが中心のため、通信量は多くない。本体のデータ使用量を見ても、260KB程度しか通信を使っていなかった。これならあまり容量を気にせず使っても問題なさそうだ。

■電車内で10分ほどブラウジング

 この日はちょっと買い物の用事があったため、京王線で新宿へ向かう。実はこれまで使っていた端末では、電車での移動中はちょっと電波状況が悪くなる場面もあったので、移動中は心配だったのだが、想像以上に通信は安定。走行中は3G回線に切り替わったりもしたが、調布駅などの駅停車中はLTE回線が使えた。

 電車内では主にブラウザでニュースをチェック。通信量を調べながら見てみると、サイトによって異なるが、1ページせいぜい200KBから500KB程度の様子。写真が多いサイトなどになると若干通信がかさむが、テキスト中心のニュースサイトなどの場合は通信容量をあまり気にせず使えそうだ。写真を含め、ニュースを読みながら10分ほど使ったが、バス車内で使った分を含めても通信量は3MB程度。普段はブラウジング自体、Twitterで気になったニュースをチェックする程度なので、許容範囲に収まるだろう。

■都心部でも通信速度低下せず!

 そうこうするうちに新宿に到着。郊外ではサービスカバー範囲に入っているのかという不安があったが、都心部は範囲内であっても十分な通信速度が出るかという不安がある。さっそく通信速度をチェックしてみる。

 人が多いエリアだけに多少のスピードダウンはやむを得ないかと思ったのだが、テストしてみると、下り3.41Mbps、上り2.87Mbpsとまずまずの結果。ちなみに、3G端末はというと下り1.62Mbps、上り0.08Mbpsと大幅ダウン。繁華街での速度低下は体感でもはっきりわかるほどで、ややイラつく場面もあっただけに、LTEのスピードは嬉しい。これだけでも2台持ちに切り換えたメリットがあったかも。

■メールはほぼ使い放題

 通信チェックも終わり、新宿で買い物をしていると、メインの携帯に電話があり、高円寺に友人が集まっているという。高円寺なら新宿からすぐなので、合流することに。合流する店の情報をGmailに送ってもらい、電車に乗る。

 電車内で送ってもらったメールを確認しつつ、ついでに未読のダイレクトメールなどもチェック。メールは基本的にテキストデータなので、たいした通信量にならない。実際、何通か確認したが、通信容量はわずか51KB程度だった。写真やPDFなどの添付データがある場合は、出先では見ずに、自宅などWi-Fiが使える環境でダウンロードすると割り切れば、メールは使い放題みたいなものだ。

 高円寺に着いたら、Googleマップで目的地を確認する。地図アプリは比較的通信量を食うなので、大丈夫かなと思ったが、目的地を検索して拡大、現在地からの道順をチェックする程度なら、2MB弱ですんだ。これなら、ときどき使う分には問題なさそうだ。

■けっこう使ったかな?と思ったけど、通信量は10MB程度

 ほぼ半日持ち歩いて使った結果、総通信量はスピードテストを除くと9MBちょっとだった。筆者の場合、この日はテストを兼ねていたため、いつもよりネットを使ったほう。それほど使わない日もあることを考えれば、キャンペーン期間中の1ヵ月400MBはもちろん、通常期間の1ヵ月200MBでも意外と事足りてしまいそうだ。

 特に仕事でのメールチェックなどが中心という人は、実はほとんど通信を使わずにすむ可能性がある。一度1日の通信量を調べた上で、導入を検討する価値はあるだろう。また、万一200MBを超えても、100kbps通信を超過料金なしで使うことができる。

 実際に使ってみて、ドコモのLTEのカバー範囲の広さを実感できたのも大きかった。郊外、都心部などエリアを問わず、オールマイティにLTEを使える印象だ。使い方にコツはいるが、高額なパケット定額制とおさらばできるなら、十分に乗り換えの価値はあるといえるだろう。
《小林聖》

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