小林はベルギーGP予選で、ジェイソン・バトン(マクラーレン)に次ぐ2位に入った。F1は“夏休み”として8月中はレースが行われず、小林の属するザウバーはその期間のマシンバージョンアップがうまくいった形で、2位の小林のほかチームメイトのセルジオ・ペレスも5位に入るなど好調っぷりを見せつけた。
しかし決勝ではスタート直後にロマン・グロージャン(ロータス)がルイス・ハミルトン(マクラーレン)に追突、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、ペレスも巻き込まれ4者がリタイア。小林もマシンにダメージを負って、完走を果たしたものの13位に終わった。優勝はポールポジションからスタートしたバトンだった。
インタビュー動画での小林は、やや紅潮した表情で登場。「今日のスパは散々でした」と吐き捨てるように述べたあと、「観ていた人はおわかりのように、スタート直後にアクシデントに巻き込まれて、思うようにレースができなかったという感じです」と自身のレースを振り返った。
小林はスタートにもやや失敗したように見えたが、そこにも触れており、「クラッチのセッティングがうまくいかなかった。それで遅れた」と説明。とにかく動画では悔しさがありありと伺え、「このレースのことは忘れようと思います」としたうえで、「残り8戦で今回みたいな予選を走り、優勝目指したい」と語っている。