NTT Com、ネットワーク仮想化技術を活用した世界初の企業向けクラウドサービスを発表 | RBB TODAY
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NTT Com、ネットワーク仮想化技術を活用した世界初の企業向けクラウドサービスを発表

エンタープライズ フォトレポート
仮想サーバーやネットワークなどのICTリソースの利用状況を一元的に把握し、自由自在に設定することが可能
  • 仮想サーバーやネットワークなどのICTリソースの利用状況を一元的に把握し、自由自在に設定することが可能
  • NTT Comが提唱しているグローバルクラウドビジョン
  • NTT Comのクラウドラインナップ
  • 最新の仮想化技術の採用
  • ネットワーク仮想化のメリット
  • 「Bizホスティング Enterprise Cloud」の特徴
  • リアルタイムに回線帯域をコントロールできる
  • 必要なICTリソースを組み合わせてシステム構築
 NTTコミュニケーションズは11日、ネットワーク仮想化技術である「OpenFlow」などを活用することで、柔軟かつグローバルシームレスに利用できる企業向けクラウドサービス「Bizホスティング Enterprise Cloud」6月29日から提供開始すると発表した。

 同サービスは、ネットワーク仮想化技術をデータセンター内だけでなく、データセンター間のネットワークにも採用した世界初の企業向けクラウドサービス。NTT Comが提供する企業向けグローバルネットワークサービス「Arcstar Universal One」と直結しており、ユーザーはサービスの利用に必要なクラウドへの接続回線を無料で利用できる。

 データセンター間のネットワーク仮想化技術を活用した新たなサービスメニューとして、海外のデータセンターへのバックアップを可能とする「グローバルデータバックアップ」を提供。通常は必要最小限の帯域を用いてバックアップを実行し、大量データをバックアップするときにだけ、カスタマーポータルからの操作により柔軟に帯域を拡張することで高速にデータ転送が可能。帯域の拡張時は時間による追加料金となる。

 サーバー(CPU、メモリ、ディスク)やネットワーク(仮想ファイアウォール、仮想ロードバランサー、仮想ネットワーク)などのリソースを極めて小さい単位で必要に応じて利用することができるのも特徴。加えて、分単位での時間従量課金制を採用し、無駄なコストを徹底的に削減することができる。また、データセンター内へのネットワーク仮想化技術導入により、サービス運用の大幅な効率化も実現し、提供料金を最大で従来の半額にするという。

 さらにユーザーは、カスタマーポータルから、仮想サーバーやネットワークなどのICTリソースの利用状況を一元的に把握し、自由自在に設定することが可能。各種リソースの利用状況に応じて、リアルタイムで適切なリソースに設定変更できるため、即座にシステム全体のパフォーマンスを向上させることができる。カスタマーポータルは、標準で日本語・英語をサポートしているほか、NTT Com が提供するネットワークやデータセンターなどの各種サービスにも対応する予定。

 同サービスは、グローバルにも共通仕様・品質で全世界にサービスを展開していくとしており、まず、日本、香港のデータセンターでサービスを開始し、2013年3月までに米国、英国、シンガポールなど8ヵ国9拠点まで拡大する。各クラウド拠点間はNTT Comの広帯域バックボーンで接続され、さらにネットワーク仮想化技術を導入することで、世界中のICT基盤をあたかも1つのクラウドとして利用できるとのこと。

 クラウドということで、気になるセキュリティ面だが、不正アクセスやウィルスなどのあらゆるセキュリティリスクに対応できる、クラウド環境に適したサービスをオプションメニューとして提供。また、自社運用システムもあわせたセキュリティマネジメントを提供し、環境にあったセキュリティ対策を選択・導入することができる。

 NTT Comは、今年3月に発表したパブリッククラウドサービス「Cloudn(クラウド・エヌ)」と、今回の企業向けプライベートクラウドサービス「Bizホスティング Enterprise Cloud」の2つをクラウド事業の柱にし、そのほか、ネットワーク、データセンター、汎用アプリケーションやセキュリティなど通信事業者ならではのサービスを含め、グローバルトータルICTアウトソーシングサービスとして提供していくとしている。
《白石 雄太》
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