今日のGoogleロゴはE・マイブリッジ生誕記念、「馬の脚が4本地面を離れる瞬間があるか」議論に決着 | RBB TODAY
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今日のGoogleロゴはE・マイブリッジ生誕記念、「馬の脚が4本地面を離れる瞬間があるか」議論に決着

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今日のGoogleロゴ。クリックすると馬の疾走連続写真がアニメーションとなっている。色で「Google」を表現
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  • 画像検索結果。さまざまな連続写真が表示される
 今日のGoogleロゴは、馬が疾走するアニメーション。今日4月9日はイギリス出身でアメリカに渡った写真家、エドワード・マイブリッジの生誕182周年にあたる。

 エドワード・マイブリッジは1830年4月9日イギリス生まれ。20代でアメリカに渡り、そこで写真家として高速度撮影と連続撮影で著名となった。

 ロゴのアニメーションは、スタンフォード大学創設者でカリフォルニア州知事であったリーランド・スタンフォードと関係している。19世紀、アメリカでは疾走する馬の4本の脚が地面を離れる瞬間があるかどうかが議論となっていた。スタンフォードは馬の疾走写真をマイブリッジに依頼。当時は写真技術上、感光紙が高速シャッタースピードには対応していなかった(晴天でも秒単位が必要であった)ものの、マイブリッジが写真感度向上のための化学研究を行い、1877年の7月1日に一枚の写真を撮影、脚が4本とも地面を離れる瞬間があると議論に決着をつけた。

 マイブリッジは、翌年にはさらにカメラを等間隔に12台並べ、疾走する馬の連続撮影を成功。今回のロゴに使用されている疾走アニメは、これに由来している。ロゴでは21枚の写真を並べ、色分けすることで「Google」の文字を表現。「エドワード・マイブリッジ」での画像検索でも、この連続写真のほか、さまざまな連続写真が表示される。

 マイブリッジは、スタンフォードの依頼から5年の歳月を費やして馬の高速度撮影に成功したが、その間、妻の愛人をピストルで殺害(裁判では正当防衛と認められ無罪となった)したり、議論決着後にスタンフォードに対しても裁判を起こすなど波乱に満ちた人生を送った。
《関口賢》
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