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ITSスポット体験試乗会…3つの役割

ブロードバンド テクノロジー
首都高速上で行われたITSスポットの体験会
  • 首都高速上で行われたITSスポットの体験会
  • ITSスポットで提供される情報源は道路交通管制センターから発信される。写真は首都高の道路交通管制センター
  • 道路上に敷設されるITSスポット。ETCと同じ通信方式が採用され、対応カーナビも発売中
  • ITSスポットは高速道路を中心に全国約1600か所に設置済み
  • ダイナミックルートガイダンスでは、従来よりも広範囲の道路を対象に最適ルートを探索可能
  • 渋滞や事故発生、障害物など、ドライブ中の日やりを低減させる安全運転支援も大きな特徴
  • カーナビ上でネット接続することで、地域観光情報の閲覧を実現
  • 将来はプローブ情報や過去の交通情報を利用したルート探索も可能になる
次世代ETCとも言われ、様々な安全運転支援などが受けられるITSスポット。昨年秋より全国約1600か所でサービスが受けられるようになっているが、国土交通省は13日、昨年に引き続いて、この展開状況を体験できるイベントをマスコミ向けに開催した。

ITSスポットが果たす役割は大きく3つある。一つはダイナミックルートガイダンスで、県境を越える広域な高速道路を含む都市圏内の道路交通情報をリアルタイムに配信し、最速となるルートが選べる情報をカーナビに送信する。もう一つは、安全運転支援で、事故や渋滞、障害物など道路上に発生した様々なアクシデントや、事故の発生を未然に防止することを目的とした情報を提供するというもの。そして、最後の一つがETCと同じく通行料金の収受を行うサービスが受けられることだ。

ダイナミックルートガイダンスは、常に最新情報が反映されるため、リアルタイムで最適ルートの探索が広範囲で可能になる。これまでもダイナミックルートガイダンスは可能となっていたが、それは限られた範囲内でのガイドにとどまっていた。それがITSスポットでは最大約1000kmにも及ぶ広範囲の道路を対象に情報提供が行われる。すでにカーナビにはプローブ情報や、過去の交通情報データに基づいた渋滞予測機能の利用が始まっているが、今後はこの情報とリンクすることでより高精度な最速ルート探索が可能になるという。

安全運転支援で提供される情報は、交通管制センターで収集した情報を一斉通報するというもの。アクシデントが発生した場合はその手前の適切なタイミングで情報提供を行い、合流や急カーブ地点があることなども知らせる。首都高速では年間5万件もの事故や落下物などの障害が発生しているが、この情報を事前に提供することでドライブ中の危険低減が可能になった。また、事故多発地点では、カーブ先などでブラインドとなってしまう箇所に対して注意喚起できることで、追突事故の削減も期待できる。

通行料金の収受については、ETCと同じ通信技術(DSRC)を用いていることで実現可能になった。従来のETCと同じサービスが受けられ、将来はガソリンスタンドや駐車場などの料金決済も可能になる予定。さらにドライブスルーでは、カーナビの画面上にメニューを表示して料金決済まで実現できるなど、その利用範囲は更に広がる可能性を持っている。その他、ネットワークへの接続も可能としており、すでにSA/PAや道の駅では周辺の観光スポット情報などを提供中。対応カーナビが限られるが、今後はさらに見やすさを考慮したページ作りをしていく予定だ。
《会田肇@レスポンス》
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