NTT所蔵のD10形自動交換機、“未来技術遺産”に登録……世界初の自動車電話用電子交換機 | RBB TODAY

NTT所蔵のD10形自動交換機、“未来技術遺産”に登録……世界初の自動車電話用電子交換機

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NTT技術史料館所蔵のD10形自動交換機
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 日本電信電話(NTT)は11日、同社が運営するNTT技術史料館所蔵の「D10形自動交換機(電子交換機)」が、日本の科学技術の発展を示す貴重な史料として、国立科学博物館の重要科学技術史資料(愛称「未来技術遺産」)に登録されたことを発表した。

 「D10形自動交換機」は、高性能な処理装置を持つプログラム制御方式の電子交換機。それまでのステップバイステップ交換機やクロスバ交換機といった電磁機械的制御と異なり、制御回路に電子回路を利用して開発された交換機で、それまでのクロスバ交換機に比べ、小形化と大容量化を同時に実現。 また、ソフトウェアの変更で新たなサービスに簡単に対応できるようになり、その後の電話サービスの高度化・多様化に大きく貢献した。

 さらに一般電話と自動車電話および自動車電話相互間の交換接続、自動車位置の登録・更新、追跡交換制御や通話中のチャンネル切替、課金処理など、現在の移動体通信の原点ともいえる機能を有しており、“自動車電話サービス”の提供に大きな役割を果たしたという。

 電子交換機の研究開発は、1964年から当時の日本電信電話公社電気通信研究所が中心に、交換機製造会社との共同研究で進められ、1972年には、東京の銀座局など4局でD10形自動交換機によるサービスが開始され、その後順次全国に展開されたとのこと。

 ちなみにNTT技術史料館の収蔵品としては、今回登録された「D10形自動交換機」の他、内航船舶無線電話装置、ワイヤレステレホン、自動車電話、マイクロ波4GHz帯用進行波管が未来技術遺産として登録されている。
《冨岡晶》

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