富士通、解析シミュレーションのクラウドサービス「TCクラウド」を販売開始 | RBB TODAY

富士通、解析シミュレーションのクラウドサービス「TCクラウド」を販売開始

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「解析プラットフォーム・サービス」上で利用する解析アプリケーションソフトウェア
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 富士通は5日、解析シミュレーションのクラウドサービス「TCクラウド」として、「解析プラットフォーム・サービス」や「解析ヘルプデスク」のクラウドサービスの販売を開始した。

 今回販売されるのは、解析シミュレーション実行用の計算環境を提供する「解析プラットフォーム・サービス・スタンダードクラス」、および「解析プラットフォーム・サービス・ハイパフォーマンスクラス」、解析シミュレーションの業務を支援する「解析ヘルプデスク」だ。これらのプラットフォーム上で、富士通やISV各社が販売する解析アプリケーション(構造解析、加工解析、電磁波解析、熱流体解析など)の動作検証をしており、これらと合わせて計算環境を短期に構築、利用することが可能だ。本サービスにより、変動する解析需要に応じて計算資源をタイムリーに増減できるため、計算資源への投資の最適化や、急な解析需要への柔軟な対応が可能になる。さらに、ICTの運用保守などが不要なため、解析業務に専念できる。

 「解析プラットフォーム・サービス」において、各種解析アプリケーションソフトウェアが利用可能だ。富士通が販売する解析アプリケーションソフトウェアでは、非線形動的構造解析ソフトウェア「LS-DYNA」、板成形加工解析「eta/DYNA FORM」、電磁波解析ソフトウェア「Poynting」、計算化学統合プラットフォーム「SCIGRESS」が利用可能(一部は動作検証中)。これらのソフトウェアは、利用CPUコア数に応じて月額単金が変わる価格体系を採用しているため、解析需要の変動にあわせて必要なCPUコア数を変更することで、最適なコストで解析アプリケーションを利用できる。

 「解析ヘルプデスク」は、解析シミュレーションを行う際の導入や運用の支援、教育などを行うサービスだ。次の4種類のサービスを提供する。まず、解析専門スタッフが、解析モデルの作成、ソルバの実行、解析結果の可視化などの解析業務を代行する「受託解析サービス」、操作実習や事例解説などの導入教育を実施する「教育サービス」、ISVソフトウェアなどを解析プラットフォーム上にセットアップする「導入支援サービス」、解析プラットフォーム上で解析アプリケーションを利用する際の問題解決を支援する「運用支援サービス」。トラブル時のQA受付やアプリケーションのバージョンアップなどに対応する。

 「解析プラットフォーム・サービス・スタンダードクラス」は、32並列程度までの中規模の並列計算に適した解析シミュレーション実行用の計算環境を最小構成1ノード、利用期間1か月から利用できるサービスだ。1ノードあたり8CPUコア(Intel Xeon 2~3GHz)を持つ計算リソースを、最小構成1ノード、利用期間1か月から利用でき、また最短1週間、1ノード単位で増設可能だ。解析需要に応じた最適な計算リソースを利用できる。

 この他、ハードウェアやミドルウェアなどの運用保守を含んだサービスのため、運用保守の作業が不要で、解析業務に専念できる点や、各種操作を行うためのポータル画面(GUI)により、一元的に操作できる点が特長。ユーザー認証、解析ジョブの実行や管理、入出力ファイルの管理、利用状況や課金明細の表示など、ポータルから操作できる。さらに、耐震設備、自家発電、無停電電源など最新の設備を備えた富士通のデータセンターを利用するため、災害時の業務継続性を確保している。オプションサービスとして、クラウド上のデスクトップ画面を利用者の端末に転送する「プレポスト環境利用サービス」を用意する。また、大容量の解析結果など、ネットワーク経由でのファイル転送が困難なデータを可搬式ハードディスクなどに格納し配送する「データ配送サービス」もラインアップされている。

 「解析プラットフォーム・サービス・ハイパフォーマンスクラス」は、計算リソース間を高速ネットワークで接続したHPC環境をクラウドサービスとして提供する。多数のCPUを利用した大規模な並列計算に適したクラスだ。HPC環境を持たないユーザーでも大規模な解析を高速に処理することが可能になる。ユーザーの計算環境に対するニーズに応じて、個別に対応する。

 価格は、スタンダードクラスは月額38万円から(CPU:Intel Xeon(2~3GHz)8CPUコア、メモリ:32GB、ストレージ:1TB、OS:LinuxOS)。オプションの「プレポスト環境利用サービス」は月額16万5,000円から(OS:WindowsOS)、「データ配送サービス」は1回4万2,000円から。ハイパフォーマンスクラス、解析ヘルプデスクは個別見積もりとなる。
《池本淳》

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