【CEATEC 2011(Vol.34)】注目の太陽光発電、シャープが高効率の「BLACKSOLAR」展示 | RBB TODAY

【CEATEC 2011(Vol.34)】注目の太陽光発電、シャープが高効率の「BLACKSOLAR」展示

 太陽光発電へ各社が注目するのは、エコの高まりばかりではなく補助金制度のためでもある。

エンタープライズ ハードウェア
「BLACKSOLAR」
  • 「BLACKSOLAR」
  • 100本以上の銅配線のシートを作り、そこにセルを置いた
  • 薄型化にも貢献した
  • 再結合防止膜を作り、ロスを少なくした
  • 従来に比べ3分の2薄型化
  • ループフィット構造で無駄なく設置
 太陽光発電へ各社が注目するのは、エコの高まりばかりではなく補助金制度のためでもある。経済産業省が実施する太陽光発電の補助金制度申請は、今年は4月から始まった(12月22日まで)。補助金の上限として、1kWあたりのシステム価格が60万円/kW以下であることが盛り込まれている。市場価格も、各社これに合わせる形で設定することになる。

 新製品「BLACKSOLAR」を展示デモしていたシャープのブース担当者によると、かってのピークは第一次の補助金スキームがはじまった1994年くらい。数年で7万5,000件まで設置戸数が増加したが、スキームが終了してから低減。今回の第二次スキームでは27万件くらいにまで増えているという。

 これにより各社、コスト低減と高効率化の競争にさらされているわけだが、シャープの「BLACKSOLAR」は、発電効率18%アップ、設置効率アップ、さらにコスト低減を図ったと自信を見せる。

 高効率化の点では、セルと銅配線の改良が挙げられる。まず、「BLACKSOLAR」はセル表面に電極がないので、その分太陽光が反射せずに取り込むことができる。また電気を取り出すためには、従来、2本の銅配線を使っており、送電ロスが生じていた。新製品は100本以上の銅配線のシートを作り、そこにセルを置くことで送電しロスを少なくした。さらに従来製品では、正孔(+)に電子(-)がくっつき、電気が消滅してしまっていたが、BLACKSOLARでは再結合防止膜を作り正孔(+)に電子(-)がしっかり別れるように配慮。温度特性をアップし、高い発電量が得られるようにも工夫した。これにより年間想定発電量を4%アップしている。

 また、屋根に無駄なく設置できる点もポイントだという。シャープでは、面積の異なる2種類の太陽電池を用意。これを自由に組み合わせることによって屋根に隙間がないような設計をとることが可能になっている。同社ではルーフィット(ルーフにフィットする)と呼んでいる。セルの厚さも約3分2に薄型化しコストを下げた。従来は、前述の銅配線が表から裏に走っており、どうしてもストレスがかかって割れる可能性があった。そのため、厚くしなければいけなかったが、新しい配線方式が薄型化を可能にした。設置容量は約35%アップしているという。

 価格は年率でいうと7.7%低下。業界平均の設置面積は30~40平米だとしている。

《RBB TODAY》

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