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アルピニスト野口健氏、原発20キロ圏内の豚舎、牛舎の惨状をブログで報告

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 アルピニストの野口健氏が、福島原発から20キロ圏内にある豚舎、牛舎の惨状をブログで報告している。

 野口氏は6月20日、「原発事故後からほぼ毎週、福島県の被災地に通っている」という民主党高邑勉衆議院議員とともに、福島県を訪問。南相馬市からの許可を得て、福島原発から20キロ圏内にある豚舎、牛舎を視察した。

 そこで野口氏が目にしたのは、餓死した豚や牛の死骸とウジの山。ブログにはその惨状を撮影した写真が多数掲載され、同氏は「呆然とし、言葉を失った」とそのときの様子をつづっている。

 現地には共食いや脱走をして生き残った豚や牛もいるようだが、現時点ではすべて殺処分されることが決定しているという。野口氏は現地で豚が殺処分される現場を目にし、「心の中で『逃げてほしい』と叫んでいた」「人間とはつくづく勝手な生き物だと、本当に申し訳ない気持ちで胸が押しつぶされそうになった」と無念さをにじませている。

 今回の訪問を「今まで様々な現場に訪れてきたが、この現場は特に辛かった。正直、気持ちが折れかけた」と振り返る野口氏。だが、「嘆いている時間とエネルギーがあるのならば、何かをしたほうがいい」「高邑氏や地元の酪農家の方々、そして学者、研究者の方々と意見交換を行いながらアクションを起こしていきたい」と、つづっている。

 なお、同氏はこれらの写真に関し、「アップするかどうか、ギリギリまで悩みましたが、これも現実の世界。賛否はあるかもしれませんが、見るかどうかはそれぞれのご判断にお任せします」とTwitter上で呼びかけている。
《織本幸介》
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