【地震】NTTデータ、福島県立医科大学へ「巡回診療支援システム」を無償提供 | RBB TODAY
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【地震】NTTデータ、福島県立医科大学へ「巡回診療支援システム」を無償提供

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巡回診療時の利用イメージ
  • 巡回診療時の利用イメージ
  • タブレット型モバイル端末の画面イメージ
 NTTデータは23日、福島県立医科大学が主に避難所などで実施している巡回診療を支援するために、クラウドサービスとタブレット端末を活用した「巡回診療支援システム」を構築し、無償提供したことを公表した。

 福島医大では、3月11日の震災後より、福島県内の避難所住民に対して巡回診療を行っている。しかし、避難所などでの巡回診療では、受診者の記録を紙で管理しているのが通常となっており、医師間の情報共有や過去の診療結果に対する時系列での検索・確認などに時間がかかっていた。

 「巡回診療支援システム」では、過去および日々の診療結果(紙)をスキャナーで電子化・保存し、受診者基本情報をもとに受診者情報を紐づける。医師は持ち運びが容易なタブレット端末(NTTドコモGALAXY Tab)で巡回診療先からアクセスすることで、福島医大が過去に実施した巡回診療の、受診者記録を確認しながら診療できる。巡回診療を受ける住民にとっては、きめ細かな医療を安心して受けることが可能となる見込みだ。

 NTTデータでは、被災地域の復興に向けた支援活動を行うため、復興支援本部を設置し、この復興支援本部を中心として「ITを活用した復興支援」「募金活動、義援金、ボランティア等を通じた復興支援」の2つの形で復興支援活動を実施している。今回は、福島医大からのヒアリングをもとに、巡回診療の高度化にITを活用した支援が有効であると判断し、NTTデータの「医療情報連携プラットフォーム」を活用した「巡回診療支援システム」を構築し、無償で提供した。クラウド基盤技術やオンデマンドVPN技術などを活用し、救急医療情報ネットワークなどで培ったノウハウを活かして、3週間で構築されたとのこと。また「巡回診療支援システム」のネットワークおよび情報管理においては、厚生労働省の「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」に準拠したセキュリティ対策を実施しているとしている。
《冨岡晶》
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