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【ESEC 2011(Vol.3)】消費電力量を「見える化」するiRemoTap……電源オン/オフの遠隔操作も

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ユビキタスのiRemoTapは無線LANに対応した4口のコンセントが備わる電源タップ。電力消費量をクラウドにアップロードすることで、各種のグラフにして“見える化”を実現する
  • ユビキタスのiRemoTapは無線LANに対応した4口のコンセントが備わる電源タップ。電力消費量をクラウドにアップロードすることで、各種のグラフにして“見える化”を実現する
  • タップは複数台登録することも可能で、各タップに名前を付けて管理することもできる
  • iRemoTapのソリューションイメージ。自宅にWPS対応の無線LANアクセスポイントがあれば、すぐにでも導入できるハードルの低さが魅力だ
  • 無線LAN経由で直接タップにアクセスするか、インターネット上のクラウドサービスにアクセスすることで、タップ上の任意のコンセントの電源ON/OFFが行える
  • スマートフォンを使えば、外出先から電力消費量をモニタすることも、電源のON/OFFを遠隔操作することもできる
 各地で夏場の電力供給不足が心配されるなか、第14回組込みシステム開発技術展では、複数のブースで、節電対策向けの製品やコンセプトの提案が展示されている。

 ユビキタスのブースに展示されている「iRemoTap」も、そうした節電対策への技術提案だ。

 「iRemoTap」は無線LAN対応の電源タップと言うべきもので、電力消費量を無線LAN経由でクラウド上にアップロードすることで、電力の“見える化”を可能にする。

 同様の提案は他社ブースでも見かけたが、iRemoTapの特長は通信にWi-Fiを利用している点だ。しかもWPSに対応しているため初期設定も簡単で、一般家庭にも導入しやすい。

 また、タップの総量ではなくコンセント1口単位での消費電力量を測れるため、家電製品単位での電力消費量を知ることもでき、家庭内の電力消費分布をきめ細かく把握しやすい。

 クラウドにアップロードされたデータは、特定のコンセントについての時系列の推移や、各コンセント間の累計比較など、各種グラフで閲覧することができる。これらのデータは、スマートフォンで外出先からモニタリングすることも可能だ。

 さらにTwitterとの連携機能やメール送信設定により、タップの使用可能電力量超過時に警告を出すことも可能だという。

 そしてiRemoTapの真骨頂は、無線LANを経由してタップのコンセント単位で電源のON/OFFがコントロールできるところだ。自宅にいるときは、無線LAN経由でタップに直接アクセスすることもできるし、外出先からでも、クラウド側のサービスにアクセスすることで、遠隔操作が行える。たとえば、外出後に、テレビのコンセントを抜き忘れたことを思い出した場合も、すぐにコンセントの電源をOFFにできるのである。

 iRemoTapは、あくまでもユビキタスの技術提案であり、同社が商品化して販売するわけではない。しかし、今すぐにでも導入できる節電対策製品として大きな魅力を持っている。1日も早く商品化する企業が現れ、一般消費者の手に届くようになることを期待したい。夏はもうすぐそこまで迫っているのだ。
《竹内充彦》
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