コンパクトデジカメ、低価格化が加速する一方で10万円超の高級モデルも大人気 | RBB TODAY
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コンパクトデジカメ、低価格化が加速する一方で10万円超の高級モデルも大人気

IT・デジタル デジカメ
「コンパクトデジタルカメラカテゴリの売れ筋価格帯推移」(カカクコム調べ)
  • 「コンパクトデジタルカメラカテゴリの売れ筋価格帯推移」(カカクコム調べ)
  • 「XZ-1/X100のアクセス数推移」(カカクコム調べ)
  • 「XZ-1/X100の最安価格推移」(カカクコム調べ)
  • 「デジタル一眼レフ(ミラーレス/マイクロフォーサーズ含む)カメラカテゴリの売れ筋価格帯推移」(カカクコム調べ)
 カカクコムは10日、同社が運営する購買支援サイト「価格.com」に蓄積されるアクセスデータや価格情報などからデジタルカメラに関して調査・分析。結果をレポートとして報告した。

 これによると、デジタルカメラ市場は全体的に低価格化が進み、レンズ交換式デジタル一眼(一眼レフ/ミラーレス/マイクロを含む)カメラでは売れ筋製品の価格帯について、2008年時点で8万円未満が40%弱であったが、09年には60%を突破。11年には約7割を占めている。

 コンパクトデジタルカメラは低価格化の傾向がより顕著に表れ、売れ筋製品の価格帯として、2008年は2万円台が全体の約60%を占め、1万円台は20%程度にすぎなかった。しかし、翌09年になると2万円台と1万円台の割合は約40%ずつでほぼ並び、10年には2万円台が約30%へ減る一方、1万円台が40%を超えて形勢が逆転した。

 11年にはさらに低価格化が加速し、2万円台が20%未満に落ち込み、1万円台が50%前後を推移。同時に、1万円未満の製品が09年頃から徐々に台頭し、11年中には20%へ迫ろうかという勢い。2万円未満の製品が7割以上を占めるほどに至っている。

 しかし、11年の動きで興味深いのは、低価格化の一方で高級コンパクトデジタルカメラへの人気が高まっている点だ。オリンパス製「XZ-1」(2月18日発売)と富士フイルム製「FinePix X100」(3月5日発売)に注目してみよう。

 XZ-1は3月8日時点で最安価格が約47,800円の高級モデル、X100は同約109,200円というデジタル一眼レフ並みの価格だが、製品ページへのアクセス(PV)数は、XZ-1が2月23日時点で約44,500PV/日、X100が3月8日時点で約49,700PV/日とともに高く、注目度の高さがうかがえる。また、コンパクトデジタルカメラの多くが発売後に値下がりするなか、両製品とも発売当初から価格がそれほど下がらず、安定している点も見逃せない。

 富士フイルムは8日、「予定数量を上回る注文のため」にFinePix X100が国内供給不足にあると発表している。今後、デジタルカメラ市場は低価格モデルと高級モデルに売れ筋が二極化していく可能性も含んでいるようだ。
《加藤》
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