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HTC 小寺氏が語る新端末6機種……売上・ブランド認知度は急増へ

IT・デジタル スマートフォン
HTC CPO(チーフ・プロダクト・オフィサー)小寺康司氏
  • HTC CPO(チーフ・プロダクト・オフィサー)小寺康司氏
  • Desire S
  • Wildfire S
  • Incredible S
  • HTC ChaCha
  • HTC Salsa
  • Flyer
 HTC Nipponは1日、スマートフォンやタブレットの製品戦略説明会をプレス向けに実施。CPO(チーフ・プロダクト・オフィサー)小寺康司氏が登壇し、「Mobile World Congress 2011」にて発表したスマートフォン5機種と、タブレット1機種を改めて紹介した。日本市場での発売に関しては未定だという。

 冒頭で小寺氏は、同社の近年の実績を紹介。2010年の端末出荷台数が2,500万台にのぼり、前年に比べ倍以上の伸びを見せたことで、売上が93%増加した点や、ブランドの認知度が2009年の13%から2010年の1年間で50%超まで伸びた点などに触れた。「売上よりも気にしているのがブランドの認知度」(小寺氏)ということで、今年も改善に向けて取り組んでいくとした。

 またHTCの独自UIである「HTC Sense」では、「いかにユーザーエクスペリエンスを改善するかに注力している」(小寺氏)として、その取り組みの一例として、海外でのデータのローミング代の節約を目的として、海外旅行・出張前に83ヵ国の地図をダウンロードできる仕組みを紹介した。

■HTCのコア端末3機種

 今回小寺氏が改めて紹介した端末は、同社スマートフォンのコアポートフォリオとなるAndroid端末「Desire S」「Incredible S」「Wildfire S」の3機種と、Facebookボタンを搭載した「HTC ChaCha」「HTC Salsa」、さらに同社初のタブレット端末となる「Flyer」の全6機種。

 「Desire S」はCPUに1.2GHzのSnapdragonを採用し、3.7インチディスプレイ(480×800)を搭載。OSはAndroid 2.3.3を採用。筺体にアルミの削り出しを採用しており、小寺氏は「Desire Sで注力した点はデザイン」と語る。

 「Wildfire S」は3.2インチ(320×480)ディスプレイを搭載し、サイズが高さ101.3mm×幅59.4mm×厚さ12.4mmと、前モデルより2,30%程小型化されている。また端末のカラーとして、従来黒や白が中心であったHTC端末と異なり、紫が加えられている。小寺氏によれば、今後発表される端末に関しても、カラーバリエーションを揃える方向で、1機種につき平均3、4色ほどを予定しているという。

 「Incredible S」は、4インチ(480×800)ディスプレイや800万画素のカメラを搭載。発売当初はAndroid OS 2.2が搭載されるものの、発売後まもなく2.3.3へのアップデートが提供される。前述の2機種と異なり、他の端末の後継機という位置付けではないため、デザインの自由度が高い環境で開発されたという。

■「Facebookボタンを押してサイトへ行けるだけでは面白くない」

 また小寺氏は、端末にFacebookボタンを搭載した、通称「Facebook Phone」と呼ばれる2機種「HTC ChaCha」「HTC Salsa」にも触れた。小寺氏は5億人のフェースブックユーザーのうち、2億人がフェースブックスのステータスのアップデートをモバイル端末で行っているとのデータを紹介したうえで、「ケータイとソーシャルネットワークを組み合わせることで、使い勝手が良くなり、さらに利用されるようになる。フェースブックを中心とするソーシャルネットワークはスマートフォンと親和性が高い」と語った。

 Facebookボタンについて小寺氏は、「ボタンを押してサイトへ行けるというだけでは、HTCとして面白くないので、いかにHTC Senseに統合するかを考えた」と述べ、Facebookボタンでできることとして、撮影直後の写真や任意のWebページ、聞いている音楽を、ボタン一つでフェースブックで共有できる点や、ボタンを長押しすることでユーザーの位置情報を共有するチェックイン機能を利用できる点を紹介した。

■「なぜタブレットを出さないんだ」という声も

 また同社による初のタブレット端末「Flyer」について、小寺氏は「各社がタブレットを出す中で、なんで早く出さないんだという声を多くいただいたが、HTCとして急いで出すよりも差別化ができる製品開発を行った」と述べた。

 小寺氏は「Flyer」の開発で注力した点として、デザインと使い勝手をあげた。デザイン面では、背面に削り出しのアルミを採用し、プレミアム感のある外観にした。また重さも一般的なペーパーバック(420g)をわずかに下回る415gと軽量化を図った。

 さらに「一番注力した」(小寺氏)という使い勝手について、小寺氏は「スマートフォンをただ大きくしただけでは魅力がない」として、3DのようなUIのHTC Senseを採用した点のほか、「HTCスクライブ」「タイムスタンプ」の2つの機能を紹介。

 「HTCスクライブ」では、付属のタッチペンを用いて写真のれタッチやWebページへの手書きメモの書き込みが可能になるという。また手描き入力した画面をjpegで保存し、eメールやSNSなどで共有することもできる。

 「タイムスタンプ」は、スピーチを聞きながら端末でメモをとる場面などを想定しており、メモをとると同時に周囲の音声も録音される。メモをクリックすると、その際の音声も再生されるため、書いた内容と音声スピーチを同時に確認できる。またEvernoteと連動しており、作成したメモは同サイトへ直接アップロードできる。

 また記者との質疑応答では、今後の対応機能について言及。おサイフケータイ機能の搭載について、NFCへの対応が今年後半からグローバルで進められるが、日本のFelicaへの対応も検討しているとした。一方ワンセグに関しては、市場が限られるため、「対応を悩むところ」(小寺氏)だとコメント。さらに「今後4G回線により通信速度が高速化されると、IPTVの利用が進んでくるので、それとの兼ね合いもある」とコメントした。
《RBB TODAY》
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