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アクロニス、「世界障害復旧評価指標」を発表…仮想化とクラウド進行で障害復旧が困難に

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各国の信頼度グラフ(「アクロニス世界障害復旧評価指標: 2011」より)
  • 各国の信頼度グラフ(「アクロニス世界障害復旧評価指標: 2011」より)
  • バックアップとDRがIT予算に占める割合
  • 仮想化された本番稼働サーバーを現在使用している企業と2011年に使用する見込みの企業の割合
  • 仮想サーバーのバックアップを物理サーバーと同じ頻度で取っていないIT管理者の割合
 アクロニス・ジャパンは26日、日本を含む世界13ヵ国のバックアップおよび復元に関する信頼度調査をまとめた「アクロニス世界障害復旧評価指標」を発表した。

 このインデックスは、世界13ヵ国の企業IT管理者を対象に実施した、自社のバックアップおよび復元に関する信頼度調査をまとめたもの。各国企業のIT管理者が、自社のバックアップおよび復元に関する状況を他国と比較することで、今後の状況改善に向けて必要な課題を把握することを目的として実施され、バックアップおよびDRの準備、能力、実践に関する信頼度についての11の質問に対する回答の平均値に基づいて、各国をランク付けした。

 今回、アクロニスが世界13ヵ国3,000社以上の中小企業(SMB)について調査した結果、もっとも信頼度が高いのはドイツ、オランダ、スイスの3国。トップに迫る信頼度だったのがシンガポール、香港、日本。信頼度が低いのは英国、オーストラリア、米国で、フランスおよびイタリアはバックアップおよびDR戦略を持っていないことを認める企業の割合がもっとも高かった。

 全体としては、IT管理者の大多数(68%)が、混在環境でのデータ移行を最大の課題としながらも、平均的な企業で少なくとも2~3のバックアップソリューションを使用しているという状況が、障害復旧をより困難なものにしていたという。また半数以上(55%)の企業は、仮想サーバを物理サーバと同じ頻度でバックアップしない、またはバックアップするか分からないと回答した。これは、56%の企業が物理バックアップと仮想バックアップの両方に異なるソリューションを使用していることにも表れている。

 この指標で日本は、世界13ヵ国中総合で第3位にランクインし、企業のバックアップおよびシステム復元に対する高い技術と十分なリソースを持っていることがあきらかとなった。また企業IT管理者の73%が、重大な障害の発生時に自社のバックアップおよび障害復旧(DR)操作が問題なく機能すると考え、71%がそれを実行するための最適なスタッフが配備されていると考えていることも判明した。しかし企業のIT予算全体のうち、バックアップおよびディザスタリカバリ操作の占める割合について、「なし」と回答した企業が40%にものぼった。予算全体で見ると平均7%にとどまっており、ドイツ、オランダの約半分となっているとのこと。
《冨岡晶》
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