NEC、国内で初めて鉄道事業者向け経理基幹システムをクラウドで提供 | RBB TODAY
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NEC、国内で初めて鉄道事業者向け経理基幹システムをクラウドで提供

エンタープライズ ソフトウェア・サービス
「鉄道業向け経理クラウドサービス」の機能構成
  • 「鉄道業向け経理クラウドサービス」の機能構成
 NECとアビームコンサルティングは8日、鉄道事業者向け経理システムをネットワーク経由でサービス提供する「鉄道業向け経理クラウドサービス」を国内で初めて開発したことを発表した。今月より、大手民鉄を中心に販売およびサービス提供を開始する。

 鉄道業界では、旅客・輸送事業に加え、不動産事業、流通事業、ホテル事業、旅行事業など多岐にわたる事業を運営する企業も多く、グループ全体視点での経営情報の見える化や、IFRS(国際会計基準)への対応を視野に入れた会計方針、業務・システムのグループ標準化/統一化への取り組みが求められている。「鉄道業向け経理クラウドサービス」は、SAP社の基幹業務ソフトウェア「SAP ERP」をベースに、鉄道会計規則に準拠した決算整理機能や鉄道業固有の固定資産管理など鉄道業特有のシステム機能を加えてサービス提供するもの。この追加機能には、アビームコンサルティングの交通運輸業向けテンプレート「ABeam Transportation Solution for SAP ERP」を利用しているとのこと。

 基本機能として「伝票入力/電子承認」「債権管理/債務管理(出納管理)」「一般会計(元帳管理)/決算」「資金繰/資金実績管理」「予算編成管理」「管理会計」を、オプション機能として「購買/在庫管理」「固定資産管理/償却資産税申告」「工事契約管理」「リース資産管理」「不動産管理」「金融商品管理(借入金/社債/有価証券)」「管理連結/グループ経営管理」を提供する。

 鉄道事業者に必要な経理システムの機能をクラウドサービスで提供することで、同等のシステムを従来のように自社で構築・運用するのに比べ、システムにかかるコスト(TCO)を5年間トータルで最大30%低減可能。NECでは、今後3年間で15社への導入を目指す。また経理システム以外の鉄道業向けソリューションについてもクラウドサービスとしての提供を計画中とのこと。
《冨岡晶》
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