【iEXPO2010(Vol.21)】ドライバーの安全運転と省エネ走行を支援する「See-T Navi」 | RBB TODAY
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【iEXPO2010(Vol.21)】ドライバーの安全運転と省エネ走行を支援する「See-T Navi」

エンタープライズ ソフトウェア・サービス
NECとヤマト運輸が共同開発した安全・エコナビゲーションシステム「See-T Navi」
  • NECとヤマト運輸が共同開発した安全・エコナビゲーションシステム「See-T Navi」
  • 集配車両に搭載された車載機。法定三要素(車速、距離、時間)を取得・記録したり、急発進・急加速時にはドライバーに音声で警告したり、燃費の情報も提供できる
  • See-T Naviのイメージ。車載機、SD用ソフト、管理用ソフト、データセンターで管理されるデータベースで構成
  • Bluetooth搭載携帯電話を介して、車載機から1日のデータをアップロード(仕事始めにはデータのダウンロードを行う)
  • SDソフトによって出力した運転日報と、安全・省エネ日報
  • 運行管理システムで、営業所から各セールスドライバーの運転日報の詳細を見るイメージ
 「C&Cユーザーフォーラム & iEXPO2010」の会場中央にヤマト運輸ロゴが入った自動車が展示されている。これは「See-T Navi」と呼ばれるシステムのデモンストレーションだ。日本電気(NEC)とヤマト運輸が共同開発したもので、宅急便集配車両のセールスドライバー(SD)の安全運転と省エネ走行を支援する安全・エコナビゲーションシステム。2010年3月から集配車両に搭載を始め、2010年度末までに全集配車両に配備する予定だという。

 See-T Naviは「見える=SEE」という言葉と、「Safety」(安全性)、「Ecology」(環境保護)、「Economy」(経済的)、「Transport」(輸送)、「Navigation system」(指示システム)の頭文字を取ったもので、セールスドライバーの運転操作を「見える化」することで、データに基づいた効果的な運転の指導を実施できる。やさしい運転を浸透させ、危険運転の防止とCO2削減に大きく貢献することが目的だ。

 See-T Naviには、Bluetooth・無線LAN通信機能を備えたタッチパネル付き車載機、SD用ソフト、管理用ソフトのほか、データセンターで管理されるイベント情報/運行情報データベ―スで構成。車載機は、国土交通省から認可されたデジタルタコグラフとドライブレコーダーが一体化しており、法定三要素(車速、距離、時間)を取得・記録したり、急発進・急加速時にはドライバーに音声で警告したり、燃費の情報も提供できる。

 また、仕事を終えたセールスドライバーは、Bluetooth機能を搭載した携帯電話を車載機にかざして1日のデータを吸い上げ、前述のSDソフトによって運転日報や省エネ日報などを出力できるという仕組みだ。このほか電子地図に駐車箇所や、走行禁止エリア、危険エリアの登録も可能だ。

 一方、本社、支社、主管支店・支店の管理担当者は、管理用ソフトを利用して、管下車両の運転実績データを項目別(車両/個人/事業所など)に閲覧・分析。これで各セールスドライバーに指導をうながせるようになる。さらに登録したイベント情報や運行データは、ヤマトグループのヤマトシステム開発のデータセンターにて管理するという。

 See-T Naviは、拡張性を考慮して開発されており、ヤマト運輸の次期基幹システム「次世代NEKOシステム」と連携させ、詳細な配達時間を電子メールなどで事前に告知するなど、よりきめ細かな顧客サービスにも対応する方針だ。
《RBB TODAY》
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