HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)領域では、蓄電システムの展示デモも行われていた。同社の蓄電池システムは、米電力中央研究所(EPRI)との共同実験にも採用されている。蓄電システムの応用範囲の拡大を探るために、NECのリチウムイオン電池技術を応用した系統向け大規模蓄電システムの評価をEPRIのノックスビル試験場で実施する。まず、NECが出力25kWの蓄電システムを開発し、将来的なスマートグリッドへの適用に向けた初期段階の実験用としてEPRIへ提供する。 今回会場に展示されていたものはスマートハウス向けリチウム蓄電システムで、ひとつは実際の1/2の大きさのコンセプトモック。1kWのモジュールを10枚入た10kWhの蓄電システムとなっている。また、同時に薄型の蓄電池システムも展示。屋外に設置される前者のモデルに対して、薄型は壁やソファーの裏に置くなど屋内での設置も視野に入れている。 これらのリチウム蓄電池システムには通信機能が埋め込まれてクラウドにつながり、家同士、町内会などのコミュニティー、市と市の連携などに広げていく予定。