【クラウドEXPO(Vol.5)】富士通、手軽かつ安価にICTインフラを利用できるオンデマンド仮想システムサービス | RBB TODAY

【クラウドEXPO(Vol.5)】富士通、手軽かつ安価にICTインフラを利用できるオンデマンド仮想システムサービス

 ここでは富士通ブースで出展されていた「オンデマンド仮想システムサービス」について紹介しよう。

エンタープライズ ソフトウェア・サービス
富士通 サービスビジネス本部 クラウドビジネス推進室の大門恭子氏
  • 富士通 サービスビジネス本部 クラウドビジネス推進室の大門恭子氏
  • 専用ポータルから、10種類のテンプレートを利用して、簡単にシステムを設定
  • ネットワーク構成も、インターネットまたはイントラネット(別途契約)から選択
  • システム構成やスペックの変更も簡単。ロードバランサーなどのオプション設定もアイコンをドラッグ&ドロップするだけでよい
  • トレンド分析画面。システムの状況を分析し、最適なリソースの構成配置に役立てることが可能だ
  • アクセス制御・権限の一覧。各ユーザーに権限を持たせることで、役割分担と責任範囲を明確にして管理することができる
  • 利用料金の見積りもリアルタイムで反映されるため、料金と相談しながらシステムを変更
 12日まで、幕張メッセにて「クラウドコンピューティングEXPO」が開催されている。ここでは富士通ブースで出展されていた「オンデマンド仮想システムサービス」について紹介しよう。

 このオンデマンド仮想システムサービスは、ICTインフラをネットワーク経由で利用できるIaaS(Infrastructure as a Service)。富士通のデータセンターに設置した仮想リソース群を、ユーザーが必要なときに必要なぶんだけプラットフォーム環境として利用できるもので、ユーザーニーズにマッチしたアプリケーション開発・運用環境を、タイムリーかつ低コストで構築するオンデマンドサービスだ。

 富士通 サービスビジネス本部 クラウドビジネス推進室の大門恭子氏は、「設計の簡易化」「オンデマンド」「セルフサービス(Webブラウザ操作)」「安全性・信頼性」の4つの要素が同サービスの特徴だと説明する。また他社にない差別化の部分として「フロント部はクラウドサービスを、基幹部はホスティングやハウジングサービスを利用するというように、ハイブリッド型で提供できる強みもある」という。

 実際の展示では、前述の具体的な4つの特徴を分かりやすく解説し、デモンストレーションが行われていた。クラウド上にオンデマンドの仮想システムを構築することは至って簡単。同社のサービスポータルサイトにアクセスし、わずか6ステップの操作だけでリソースが自動的に配置され、1時間以内には利用できるようになる。

 まず第1ステップとして、10種類のシステムテンプレート(Web/DB CentOS:5.4/32bit/2-tierや、Web/DB Windows:2003EE/SP2/2-tierなど)の中から、ユーザーの利用目的に合わせて必要な構成を選ぶ。第2ステップでは、ネットワーク構成をインターネット、あるいはイントラネットから選択。イントラネットを利用する場合には、同社のマルチキャリア通信サービス網「FENICS」と連携させることも可能だ。次の3ステップでは、テンプレートで選んだ構成を、さらに細かくカスタマイズできる。たとえば新たにサーバーを追加したり、ディスク容量を変更したり、ロードバランサーの設定なども行える。追加設定もアイコンをドラッグ&ドロップするだけでよい。そして4ステップ目で、初期導入料金や詳細料金を確認。これに基づいて、使った分だけ料金が課金される。最小構成では、仮想サーバ1台あたり1時間25円から利用できる。もし設定どおりでOKならば、規約に目を通して確定ボタンを押す。以上で設定は終了だ。あとはセキュアなSSL-VPN通信によって仮想マシンへログインし、通常のWebサーバと同様に運用すればよい。

 このオンデマンド仮想システムサービスは設定だけでなく、運用管理を簡単に行えるツールも用意されている。たとえば「システムマネージャ」によって、稼働状況のモニタリングや、仮想マシン起動・停止、バックアップ・リストアなども実行できる。またトレンド分析機能では、ある一定の時期にシステムに大きな負荷が掛っていることが分かれば、その期間だけオンデマンドで必要なリソースを追加するというようなフレキシブルな使い方も可能だ。

 このほか各ユーザーに対して、アクセス権を付与できる点も有用だろう。「全権」「設計・構築者」「運用」「利用者」という形で、権限を分散して管理すれば、セキュリティ上の観点からも安心して使える。さらに初めてパブリッククラウドを利用するユーザーには、サポート面の充実も見逃せないところだ。本サービスでは、無償メールサポートや「よくある質問」へのアドバイスを共有するユーザー・コミュニティー機能も提供されている。より細かいトラブルの対応などについては、24時間365日対応の有償電話サポートのメニューで解決できるだろう。

 同社では、「このオンデマンド仮想システムサービスを、世界中の拠点から提供できるように、2011年内をめどにグローバル展開(オーストラリア、シンガポール、米国、英国、欧州大陸)する方針だ」(大門氏)という。
《井上猛雄》

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