日本ラッド、「完全外気冷却方式の排熱型データセンター」の商用稼働を開始 | RBB TODAY

日本ラッド、「完全外気冷却方式の排熱型データセンター」の商用稼働を開始

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データセンター排気口
  • データセンター排気口
  • サーバ室吸気側
  • 日本ラッドの廃熱型データセンターの構造
 日本ラッドは27日、空調機を使用しない国内初の「完全外気冷却方式の排熱型データセンター」が完成したことを発表した。都内に建設していたもので、28日より商用稼働を開始する。

 日本ラッドの「排熱型データセンター」は、クーラー型の空冷却機をなくすことにより大幅な電力削減を実現。建設コストも1/2から最高1/10程度を実現する。24度環境の既存型データセンターでは除熱効率の悪さからCPUの温度は実際には45度を上回っており、場所によっては50度を超えることも珍しくないが、排熱型データセンターは空流除熱方式で効率的にCPUの発生熱を除熱することが可能で、気温が32度の条件下でもCPU温度を40度に維持可能であることが確認されているとのこと。比較的気温が高い地域での運用も可能だとしている。

 「排熱型データセンター」は、データセンターの利用電力の効率性を表すPUE指標で1.1以下の性能を達成しており、商用稼働するデータセンターでは世界最高レベルを実現したとのこと。同社では、2010年6月よりこの
「排熱型データセンター」の第一期建設に着工していたが、27日に竣工した。「排熱型データセンター」は、今後同社が展開していく「クラウドサービス」の戦略的基盤データセンターとして位置付けられており、開発中の各種クラウドサービスを同センター上で稼働させることによって大幅なコスト削減を実現していく予定。

 日本ラッドは、データセンター建設と同時並行でIaaS(Infrastructure as a Service)基盤システムを自社開発しており、11月中旬には、国産クラウド・IaaSサービスを排熱型データセンター上で運用し、サービスの提供を開始する予定。低コストのデータセンターによって海外企業で先行するIaaSサービスに対抗し、CPUおよびメモリ、ハーディスク量が同等のサービスで提供価格は一般的なサービスと比較して約半額で提供するとしている。

 日本ラッドは排熱型データセンターの基本特許を申請しており、今後、同データセンターのコスト競争力によってIaaS事業の本格的展開を進める予定。クラウド事業の売上として2010年度には1.5億円の売り上げを、2011年度には5億円の売り上げを目指す。
《冨岡晶》

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