日立のモジュール型データセンタ、空調電力コスト削減システムを追加
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モジュール型データセンタは、同社が昨年1月に提供を開始したもので、設置環境に関する事前のシミュレーションに基づき、IT機器を搭載したラックや冷却装置などを1つのモジュール内に配置することで、電力とスペースを効率的に利用することを目的としたもの。
今回新たに追加された「冷媒自然循環システム」は、従来コンプレッサーなどが行っていた冷媒循環を、冷媒が気化した際の上昇する力と、冷媒が冷却された際の下降する力を利用することで冷媒循環に伴う電力を不要としたもの。同社の試算によると、これにより従来比で空調電力コストを最大67%削減できるという。
また、「フリークーリングシステム」は、外気温が10度以下の場合に、チラーを用いずに外気のみで冷却を行うシステム。これのシステムにより空調コストのさらなる節約が可能になるとしている。
「機能拡張モデル」では、管理者があらかじめモジュール内の温度や湿度を設定することで、それに応じた調整を自動的に行うもの。また、稼働中の空調機が故障した場合でも自動で予備機に切り替える機能を備えているという。
見積価格は「モジュール型データセンタ」が2,982万円(税込)から、「監視制御盤、機能拡張モデル」が800万円(税込)からの提供となる。両モデルともに、7月9日から提供が開始される予定。