OKI、「ITU-T Interop」のIPTV相互接続試験イベントに“H.721準拠サーバ”で参加 | RBB TODAY
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OKI、「ITU-T Interop」のIPTV相互接続試験イベントに“H.721準拠サーバ”で参加

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出展システム構成図
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  • 「OKI MediaServer」の概略機能構成とIPTVの標準(H.700番台)の関係
  • ITU-T Interopイベントの様子
  • ITU-T Interopイベントの様子
 OKIは16日、国連の通信分野の標準策定部門「ITU-T」初のイベント「IPTVインターオペラビリティ イベント」(ITU-T Interop Event on IPTV、開催:スイス・ジュネーブ)に参加したことを発表した。

 ITU-T(International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector)は、国連の専門機関である国際電気通信連合「ITU」の電気通信標準化部門で、通信分野の標準策定を担当。「IPTVインターオペラビリティ イベント」は、IPTVをテーマとしたITU-T勧告準拠製品の相互接続試験とデモンストレーションのイベントで、今回が第1回目。イベントは今回のスイスでの開催に加え、2010年9月にシンガポール、同12月にインドでの開催が予定されている。

 OKIは本イベントで唯一のIPTV対応映像配信サーバとなる「OKI MediaServer」(OKIネットワークス製)を持ち込み、参加各社装置との接続試験を行い中心的な役割で貢献したという。これにより「OKI MediaServer」が、IPTVの標準化勧告群である「H.700シリーズ」の「H.721」に準拠したサーバであることを実証した。ITU-TのH.700シリーズはハイビジョンのデジタル放送をIP上で実現するための規格。その1つとして、VODとIP放送といったIPTVの基本的なサービスと、電子番組表などの情報サービスを扱うIPTV端末に関する規定「H.721」がある。「H.721」は、視聴者が任意の時点からコンテンツの視聴を開始したり、任意の位置にジャンプしたりするなどビデオオンデマンドのための機能と、IPマルチキャストを使ってIPネットワーク上に流された放送を受信するための端末インターフェイスを定義した規格だ。

 「OKI MediaServer」と参加企業のIPTV対応のセットトップボックスや市販のデジタルテレビ機器を接続し、IPネットワークを使って視聴者が希望するタイミングで視聴できるビデオオンデマンド(VOD)や、用意されたスケジュールに沿って番組の配信を行うIP放送などの相互接続試験、ショーケース展示にてデモンストレーションを行ったとのこと。

 日本国内では、IPTVの標準化団体である「IPTVフォーラムジャパン」の仕様をベースとして、すでにNTTぷららが提供する「ひかりTV」の商用サービスの設備としてH.721が採用されている。
《冨岡晶》
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