クアルコム、日本の非都市圏地域に3Gによる医療アクセスを提供するプロジェクトを発表 | RBB TODAY
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クアルコム、日本の非都市圏地域に3Gによる医療アクセスを提供するプロジェクトを発表

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 米クアルコム(Qualcomm Incorporated)とMedical Platform Asia(MedPA)は22日、3Gワイヤレスモジュールを組み込んだ医療機器を、健康関連サービスユーザ向けに提供することを目的に、正式契約を締結したことを発表した。

 このプロジェクトは、クアルコムの「Wireless Reachイニシアチブ」に基づいて実施されるもので、遠隔地に住む300名の地域住民が3Gワイヤレスネットワークを通して健康に関する重要な情報を医師に送ることを可能にするものだ。日本では、地方の救急医療や高度医療が手薄になっている状況があり、特に北海道のように降雪地は、冬場は交通の便が悪くなり、医療機関へのアクセスが難しくなる。こういった非都市圏の遠隔地での在宅医療に対応する。

 地域住民は、血圧、体重および歩数などを、瞬時にかつ簡単にプロジェクトに参加している医師に送信でき、医師はこのデータを検証し、地域住民に対して身体状況を改善するために日々の活動を調整するようアドバイスできる。このデータは、臨床データおよびその他の因子と関連付けることで、より踏み込んだ分析にも活用される。

 Medical Platform Asiaは、日本とアジアの医療分野における人的・物的交流を行うために2009年12月に設立された公的法人で、個人および法人からの会費で運営されてる。MedPAは、高度なワイヤレスとウェルネス・サービスの提供を専門とするMVNO(仮想移動体サービス事業者)であるクアルコムと提携し、3G対応の通信機器を協力医療機関に提供し、医療機関までの距離が遠い、或いは医師不足といった課題を抱える地域に生活する住民(高齢者や生活習慣病患者)のバイタルデータの管理を行う。MedPA代表理事を務める西山正徳氏は「このプロジェクトでは地域住民の状況を随時観察でき、また3Gワイヤレス技術を活用することにより、医師が定期的に診断と治療のアドバイスを遠隔地から行うことができます」とのコメントを寄せている。
《冨岡晶》
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