電子ペーパー、より色あざやかに高速に ~ 富士通研、カラー性能を飛躍的に向上させる技術を開発 | RBB TODAY

電子ペーパー、より色あざやかに高速に ~ 富士通研、カラー性能を飛躍的に向上させる技術を開発

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カラー電子ペーパーの表示画像
  • カラー電子ペーパーの表示画像
  • コレステリック液晶方式カラー電子ペーパーの構造
 富士通研究所は7日、世界最高水準のカラー画質を有するカラー電子ペーパーを開発したことを発表した。

 電子ペーパーは、紙のように薄く軽い特徴を持ち、省電力ながら自由に画面の書換えができる、環境にやさしい電子メディアとして期待されているが、現在の電子書籍端末などでは、モノクロの電子ペーパーが主流となっている。一方で富士通研究所が開発し、富士通フロンテックが製品化したカラー電子ペーパーは、表示メモリ性のある「コレステリック液晶パネル」を積層した構造を持ち、コレステリック液晶が特定波長の光(赤、緑、青)を各色の層ごとに反射する特性を利用して、明るいカラー表示を実現しているという。

 今回、富士通研では、パネル構造と画面の書換え方式を大幅に見直し、飛躍的な性能向上を実現。明るいカラーの表示と、コントラスト比7対1(従来比3倍)、画面書換え0.7秒(従来比2倍高速化)の性能を達成したという。同社では、電子ペーパーとして世界最高水準のカラー表示とスムーズな画面切り換えが実現できるとしている。

 このカラー電子ペーパーは、世界最高水準のカラー画質を、非常に薄いフィルム基板で実現。光をより多く反射できる新規液晶材料の開発と、光のロスを少なくする表示パネルの開口率(有効反射領域)の拡大により、明るさを33%(当社従来比1.3倍)改善。黒表示時の入射光の散乱による余分な反射を抑制するパネル構造の実現により、コントラスト比7対1(当社従来比約3倍)を達成した。さらに駆動制御法を新規に開発したことにより、書込み速度を従来比約2倍に高速化した。高解像度画面(XGA : 画素数1,024×768)を0.7秒で書換え可能となっている。

 このカラー電子ペーパーは、今秋10月をめどに富士通フロンテックが製品化し、携帯情報機器および各種アプリケーションへの応用を進めていく予定だ。またこの技術は、5月13日~14日に東京国際フォーラム(東京都千代田区)で開催される「富士通フォーラム2010」に参考出展される。
《冨岡晶》

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