【ATTT09】MSがMotegiのHMIツールUI環境を初公開、動く仕様書も実現 | RBB TODAY
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【ATTT09】MSがMotegiのHMIツールUI環境を初公開、動く仕様書も実現

エンタープライズ モバイルBIZ
マイクロソフト オートモーティブビジネスユニットの展示ブース
  • マイクロソフト オートモーティブビジネスユニットの展示ブース
  • Director, Product Management & Marketing グレッグ・バリボールト(Greg Baribault)氏
  • Windows Autoをベースに米国フォード社が開発した車載情報端末「Ford SYNC」。120万台以上の自動車に搭載されている。ちなみに100万台目はスティーブ・バルマーCEOに納品されている
  • 左上がVisual Studioのコンパイル画面、右上がSilverlightのブラウザ画面、右下が実際の車載機器の画面。Silverlightと車載機器で同一の画面が再現される
  • 独Elektrobit社のステート管理ツール「GUIDE Studio」
  • Windows Automotiveを採用している国内カーナビメーカーの車載機器の紹介コーナー。各社が特色ある車載ソリューションを提供している
  • Windows Automotiveを採用している国内カーナビメーカーの車載機器の紹介コーナー。各社が特色ある車載ソリューションを提供している
 10月20〜22日の3日間、幕張メッセにて「第1回 国際自動車通信技術展」(ATTT:Automotive Telecommunication Technology Tokyo)が開催されている。ATTTは、自動車と通信にかかわる国内外の関係者が集う、日本初のコンベンションとなる。

 マイクロソフトの展示ブースでは、車載情報端末向けに現在開発が進んでいる次世代HMI(Human Machine Interface)ツールのデモ、ならびにカーナビメーカーらによる製品展示が行われている。

 現在マイクロソフトでは、車載情報端末の組込みOSとして、日本のカーナビメーカー向けの「Windows Automotive」(ナビゲーションやGUI機能)と、欧米の自動車メーカー向けの「Microsoft Auto」(メディア接続やハンズフリーなどの機能)の2つのプロダクトラインがあるが、これらを統合した次世代Windows Auto(開発コードネーム:Motegi)を来年度にリリースする予定。また、これまで「Windows Automotive」のHMIツールとして提供されてきた「AUITK(Automotive User Interface ToolKit)」は、「Microsoft Silverlight」に統合される。

 今回の展示ブースでは、このHMIツールのUI環境が初公開され、グラフィカルな画面のデザインや動きをSilverlightによってPCのWebブラウザ上で容易に確認できる様子が、デモで紹介されている。

 たとえば、デザイナーが「Expression Blend」で作成したボタンの色や大きさを定義したリソースファイルを、開発者が受け取って「Visual Studio」でコンパイルしたあと、Silverlightを使ってWebブラウザ上で表示・確認する。そして、OKであればターゲットデバイス用にコンパイルしてそのデバイスに送ればUIに反映される。この一連の作業を、マイクロソフトの汎用製品を使ってすべてPCで行うことができるため、開発期間の短縮が期待できるという。

 また、カーナビ画面数は1,000を優に超えると言われ、最近ではアニメーションによる画面表示などリッチなグラフィックが求められることから、従来のように画面の仕様書を紙で作成していては追いつかなくっている。そこでメーカーからは、画面遷移とデザインを合わせた“動く仕様書”を望む声が高まっていたという。Motegiでは、状態遷移(ステート)の管理ツールとインターフェースをExpression Blendに作りこんでおり、デモでは、独Elektrobit社のステート管理ツール「GUIDE Studio」と連携した開発手法を紹介している。

 このほか、マイクロソフトの展示ブースには国内のカーナビメーカーによる製品紹介コーナーもあり、カーナビとPCのコンテンツ連携や、Webカメラを使った付加価値サービスなど、Windows Automotiveをプラットフォームとし、その上に独自のソリューションを組み込んだ車載情報端末が紹介されている。
《柏木由美子》
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