アドビ、Flash Platformに関する取り組み「OSMF」「TLF」をオープンソースとして発表 | RBB TODAY
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アドビ、Flash Platformに関する取り組み「OSMF」「TLF」をオープンソースとして発表

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Open Source Media Frameworkサイト(画像)
  • Open Source Media Frameworkサイト(画像)
  • Text Layout Frameworkサイト(画像)
 米Adobe Systems Incorporated(アドビシステムズ)は22日、開発者、メディア企業、出版社を対象とした、Adobe Flash Platformに関する取り組みを発表した。

 取り組みは2つあり、1つは「Open Source Media Framework(OSMF)」(旧コードネームStrobe)と呼ばれるもの。広告、報告業務、コンテンツ配信のためのプラグインと、再生コントロール、動画操作、バッファリング、動的ストリーミングといった標準的な動画再生機能が提供される。開発者はOSMFを利用することで、Adobe Flash Platformに最適化されたメディアプレイヤーを迅速かつ簡単に開発でき、独自のFlashコンテンツの再生方法を利用できる。OSMFには、付加価値サービスを実現するプラグインを開発するパートナー向けのAPIも含まれているとのこと。

 2つめの取り組みは「Text Layout Framework(TLF)」と呼ばれるもの。TLFを使用することで、開発者は、高度なタイポグラフィー技術をWebアプリケーションで活用できる。TLFは、Adobe Flash Player 10とAdobe AIR(Adobe Integrated Runtime) 1.5のテキストエンジン上に開発された拡張可能なActionScriptライブラリとなる。複合言語、双方向テキスト、段組などの高度なタイポグラフィー機能や制御機能に対応しており、HTMLやCSSを使用したWebテキストレイアウトを超えた機能を提供するという。現在「New York Times」のTimesReader 2.0と「Boston Globe」のGlobereaderがAdobe AIRを採用しており、TLFのテキストリフロー機能、段組機能、高品位のタイポグラフィー機能を活用しているという。

 アドビシステムズ社の規格/オープンソース担当ディレクターのデイブ・マカリスター氏は「アドビシステムズ社は、中核的なFlash Platform技術をオープンソースとしてコミュニティに提供することを約束しています。OSMFとTLFをオープンソースとして公開することで、メディアプレイヤーやリッチテキストを採用したWebアプリケーションの開発における成功事例を開拓し積極的に共有していきます。これらの取り組みにより、次世代のWebアプリケーションやコンテンツビジネスを拡大させるとともに消費者のビデオ体験をより豊かなものにできます」とのコメントを寄せている。OSMFとTLFは、ともにオープンソースソフトウェアとして無償公開中だ。
《冨岡晶》
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