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グリーン・グリッド、「データセンター・デザインガイド」日本分科会を発足

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「グリーン・グリッド」サイト(画像)
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 グリーン・グリッドの日本支部は8日、技術委員会のもとに「データセンター・デザインガイド」の日本分科会を発足させた。グリーン・グリッドはデータセンターおよびビジネス・コンピューティング全般のエネルギーの効率化に取り組む世界規模のコンソーシアム。

 「データセンター・デザインガイド」は、エネルギー効率の高いデータセンターの運営と構築の指針を作成するために、2009年にグリーン・グリッドが取り組んでいる世界規模のプロジェクトとなる。業界標準となる、包括的なデータセンター設計ガイドを策定し、2010年に初版の完成を目指すとしており、現在、標準化に必要な指針と重要な機能の改善について議論を進めている。

 今回専門の分科会が発足したことについては、日本のデータセンターの特殊性をこのガイドに反映させることにあるとしている。今後は、施設関係(電源、空調、構造、計測機など)、運用(マネージメントソフトウェアを含む)、データセンター事業者の観点(ビジネスモデル、既存の建物・運用に関する改善など)の領域に特化して、グローバルへの提言を行っていく予定。

 なおグリーン・グリッドの日本支部は、昨年5月の発足以来、グリーン・グリッドの指標「PUE」(Power Usage Efficiency)の認知・啓蒙活動を進めており、今年2月には、経済産業省の「データセンターのエネルギー効率指標に関するアンケート」調査を、グリーンIT推進協議会と共同で支援した。その調査の結果、日本のデータセンターに関して、グローバルと比較すると、高品質のデータセンターの比率が高い、約70%のデータセンターが、「データセンター全体の電力消費」「温度・湿度」を計測している、約7割がPUEを理解しているなどの結果が得られたという。一方で、電力を計測していない理由としては、「測定のための設備、設定がない」「誰からも、エネルギー効率情報の要求がない」という回答が多くみられたとのこと。
《冨岡晶》
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