DNP、印刷物のレイアウトデータをデジタルTV用コンテンツへ変換するソフトを開発 | RBB TODAY
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DNP、印刷物のレイアウトデータをデジタルTV用コンテンツへ変換するソフトを開発

エンタープライズ その他
DTPデータから変換された通販カタログコンテンツ例(素材協力:千趣会「HOME BASE 2009 春夏号」より)
  • DTPデータから変換された通販カタログコンテンツ例(素材協力:千趣会「HOME BASE 2009 春夏号」より)
  • 絵本コンテンツ例(素材協力:長崎出版「ワオとレオンのぱっくんごろごろ おべんとう」)
  • IPTV(Internet Protocol Television):インターネットを利用して映像を配信するサービス
 大日本印刷(DNP)は11日、印刷の製版に使用するレイアウトデータをデジタルテレビ用コンテンツへ変換するソフトウェアを発表した。
 
 新開発されたソフトでは、Adobe InDesignなどのDTPソフトで作成されたデータを、地上デジタル放送(地デジ)やBSデジタル放送、IPTV(Internet Protocol Television)などのデータ放送用の記述言語である「BML」(Broadcast Markup Language)フォーマットのデータへ、自動的に変換することが可能。この自動生成されたBMLデータに、BMLプログラムの編集を担当するプログラマが最終的な編集作業を加えるだけで、デジタルテレビ用コンテンツとして配信できる。

 従来、印刷物とデジタルテレビに同じコンテンツを利用する場合、印刷物にはDTPデータを、デジタルテレビ用にはBMLデータを個別に制作する必要があったが、今回開発したソフトウェアを用いれば、DTPデータをデジタルテレビへ簡単に流用できるようになり、従来に比べ約5割の制作時間の短縮が可能となる。

 今回、利用イメージとして、通販カタログコンテンツと絵本コンテンツが試作された。通販カタログコンテンツでは高い解像度を生かして、商品の細部を拡大して確認できる。また、リモコン操作により、商品の詳細情報の確認や、注文・決済を行うことも可能。絵本コンテンツでは読み聞かせの音声やBGMの追加が可能。今後DNPは、2009年度に実証実験を行うとともにソフトウェアの改良を進め、2010年4月より、DTPデータを入稿データとしたデジタルテレビ用コンテンツの制作サービスを開始する予定だ。またデジタルテレビ用に加えて、Webサイト用のHTMLやデジタルサイネージ用などへの変換にも対応する予定。2011年度で2億円の売上とする見込みだ。
《冨岡晶》
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