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パイオニア、ディスプレイ事業からの完全撤退を発表——カーエレクトロニクスを事業の主軸に

IT・デジタル テレビ
プラズマテレビ「KRP-600A」
  • プラズマテレビ「KRP-600A」
 パイオニアは12日、ディスプレイ事業において、現在販売している製品を最後に今後の開発を中止し、2010年3月までに完全撤退すると発表した。

 同社によれば、「市場変化は想定を大きく上回っており、このままでは損益改善を見込めないとの結論に達し、撤退を決断した」とのこと。今後のホームエレクトロニクス事業は、オーディオ、DJ機器、CATV関連機器の3つに絞って事業を展開していく。なお、アフターサービスについては事業撤退後も引き続き行なう。

 同社は2008年からプラズマディスプレイパネル生産からの撤退などを実施し、生産拠点の閉鎖も決定していた。さまざまな取り組みをしながらも損益改善に至らなかったホームエレクトロニクス事業を大きく構造改革し、カーエレクトロニクス事業を主軸とした事業構造へ再編成を行う。

 なお、事業体制のスリム化にともない、従業員については2008年12月末に対して全世界で約6,000名を削減。また、派遣・請負社員についても約4,000名の削減を計画している。
《近藤》
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