分析系モバイルスポーツマガジン——朝日日刊インサイトの取り組み | RBB TODAY

分析系モバイルスポーツマガジン——朝日日刊インサイトの取り組み

エンタープライズ モバイルBIZ

 朝日新聞社と日刊スポーツ新聞社らが、スポーツ記事やコラムなどを有料で携帯電話向けに配信するサービスを4日から開始している。特徴は、試合結果などの速報記事だけでなく、「より深く、より詳しく」を目指し、コラムや解説記事に重点を置いている点だ。

 スポーツニュースのモバイル配信だけならとりたてて目新しいものではないが、携帯向けサイトとして、あえて「読ませる」コンテンツを展開する意図や戦略についてふと疑問に思った。しかし、その背景には、電子書籍、ケータイ小説など携帯電話でも長文を読むというスタイルの定着があるとのことだ。端末ハードウェアの進歩により画面サイズや解像度が上がり、料金プランもパケット定額方式が一般化してきている。これらもそのスタイルを後押ししていることも事実だろう。このサイトでは、1本の記事の文字数を改行などを工夫することで1,000文字以上の記事を展開している。

 ケータイが音声・メールといったコミュニケーションツールから情報端末として進化を続けている。背景や要因は単純ではないが、その中で、朝日新聞という大手メディアが、コンテンツを読ませる、速報性重視以外の情報に目をつけたという点は注目したい。ワンセグやコミック・小説をケータイで見る。このトレンドはすでに現実のものだが、見方を変えれば、ネットがようやく既存媒体のコンテンツとの接点を見出してきたともいえる。

 膨大なコンテンツの蓄積や制作ノウハウのあるテレビ局や新聞社が、本気でウェブやケータイを文字通り「メディア」(技術用語としてのMediaは単に電線、電波、音波などを意味するに過ぎない)として利用し始めたら、速報性や配信・集客メカニズムだけに頼ったメディアはうかうかしていられないかもしれない。
《中尾真二》

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