アッカ、子会社zoomeの全株式をアイティメディアに譲渡 | RBB TODAY
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アッカ、子会社zoomeの全株式をアイティメディアに譲渡

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 16日、アッカ・ネットワークス(アッカ)は、16日の取締役会で連結子会社であるzoomeの全株式をアイティメディアに譲渡することを決定し、同社と基本合意に達したと発表した。

 zoomeはユーザー参加型の動画投稿サイトとして、アッカが2007年1月から運営していたサービスだ。今年6月には100%出資子会社として分社化している。動画投稿数や会員数、アクセス数などは順調に推移していた(月間2,500万PV、動画投稿数21万本以上)とのことだが、イー・アクセスとの資本提携後、事業計画の見直しなどから、ブロードバンドアクセス事業に効率的に経営資本を集中させるため、ビジネスやユーザー層で親和性の高いアイティメディアへの事業譲渡となった。

 zoomeの発行済み株式は1,900株。資本金は100万円(資本準備金1,000万円)。基本合意に変更などなければ、10月30日に正式な上と契約、31日に全株式の譲渡が行われる予定だ。ただし、現時点では株式の譲渡価格は未定となっている。

 アイティメディアによれば、株式譲渡にともなってサービスの中断や変更はないとしている。zoomeの事業所が現在アッカ社屋を共用しているため、譲渡が確定すれば事業所の分離はすみやかに行われるだろうとのことだ。アイティメディアはIT関連のニュースサイトやサービスを運営しているが、当面はzoomeとITmediaのサイトの統合などは行わず、現状のままサービスを展開しつつ、動画ニュースや企画などの連携を図るという。

 15日のUSEN GyaOの分社化の発表と、動画サービス関係のニュースが続くが、動画コンテンツやサービスのネット連携の機運が高まる中での業界の動きは注目したい。デジタル放送、携帯向け動画コンテンツ、IP再送信など、テレビや携帯電話がインターネットの新しい端末として期待を集める中、ネットの動画は課金視聴のモデルが確立しにくく、著作権の問題もからみ、非常に混沌としている。テレビ番組のようなスポンサード広告モデルが定着する期待もあるが、現状ではサービス品質(低解像度、遅い、再生が不安定など)の問題もある。インターネット広告は、巨大サイトやメジャーな検索エンジンしか十分な収益が確保できないといった限界がささやかれる中、動画や番組配信といった新しい市場とビジネスモデルの確立を期待したい。
《中尾真二》
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