【C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2008 Vol.1】イノベーションで人と地球に優しい企業に——NEC矢野社長 | RBB TODAY

【C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2008 Vol.1】イノベーションで人と地球に優しい企業に——NEC矢野社長

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NEC代表取締役執行役員社長の矢野薫氏
  • NEC代表取締役執行役員社長の矢野薫氏
  • 10年後のビジョンを定めた「NECグループビジョン2017」。「人と地球に優しい情報社会をイノベーションで実現するグローバルリーディングカンパニー」としている。通常、グループビジョンはトップダウンで策定するが、NECグループビジョン2017は、グループ内の若手30人が決めたという
  • 経済産業省、NTTドコモ、東京急行電鉄が共同で行っている行動履歴を活用した情報配信の実証実験の概要。ICカードでユーザの移動を検知し、携帯電話に適切な情報を配信する
  • NECが行っている在宅勤務の概要。2,000人の社員が対象で、74%の社員が生産性が向上したとしている
  • 温室効果ガスの推移。1990年と2006年を比較すると、オフィスやデータセンタから排出される温室効果ガスは39.5%も増加している
  • システムのグリーン化の一例。「REAL IT COOK PROJECT」としてデータセンタの省エネを進めている。2012年までには、消費電力を50%削減する計画だ
 日本電気(NEC)は11日より、プライベートイベント「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2008」を開催している。3日間にわたるイベントの初日には、NEC代表取締役執行役員社長の矢野薫氏による基調講演「人と地球にやさしい情報社会を目指して〜お客さまとの共創によるビジネスイノベーション〜」が行われた。

 同氏がNECの2017年までの計画「NECグループビジョン2017」としてあげたのが、「人と地球に優しい情報社会をイノベーションで実現するグローバルリーディングカンパニー」だ。「NEC全体が、短い時間でしかビジョンを考えられなくなっている。10年後のビジョンからこちらを見て、いま何をしないといけないかを考える」というのが10年後を見据えたビジョンを策定した理由だ。

 「現在のNECは、グループビジョンと比べると相当遠い」として、ビジョンを実現するためのソリューションを紹介した。

 まずは、“人へのやさしさの追求”としてパーソナライズサービスをアピールした。「これまでは、“いつでも、どこでも、誰とでも”というユビキタスだったが、これからは“いまだけ、ここだけ、あなただけ”のパーソナライズ」とする。事例としてあげたのは、東急電鉄で行っているIC乗車券とGPS携帯を活用した情報配信。改札にICカードをかざすことでユーザの移動を検知し、携帯電話に情報を配信するというサービスだ。

 また同社が実践している在宅勤務もアピールしている。在宅勤務の対象は2,000人にものぼるが「74%は生産性が向上した」というほどの成果が出ており、今後は本社勤務の全社員に拡大する計画だ。ここではシンクライアントを採用し、仕事の情報をUSBメモリなどのストレージに書き込んだり、印刷ができないようになっている。

 「地球への優しさへの追求」だが、1990年と比較して2006年のオフィスからの二酸化炭素の排出量は39.5%も増加している。京都議定書による「6%削減は遠い数字になっている」という状況だ。

 NECは「システムのグリーン化」を提唱し、省エネ化を進めたデータセンター「REAL IT COOL PROJECT」をあげた。「プラットフォームそのものを省電力化する」という考え方で、2012年までに50%の消費電力を削減する計画だ。

 最後に同氏は、「NECの中で大事なことは何か」として、「イノベーションへの情熱」「セルフヘルプ」「コラボレーション」「ベタープロダクト、ベターサービス」の4つをあげた。特に「イノベーションが一番大事だと思っている。若い人たちや海外の事業所など、社長から離れた遠い人たちから始まるだろう」と期待を寄せた。
《安達崇徳》

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