全Eメールの80パーセントがスパム、大統領選やグルジア紛争など最新ニュースに便乗〜シマンテック月例レポ9月号 | RBB TODAY
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全Eメールの80パーセントがスパム、大統領選やグルジア紛争など最新ニュースに便乗〜シマンテック月例レポ9月号

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「マケイン氏、パリス・ヒルトンを副大統領候補に指名!」でっち上げのニュース速報でのスパム
  • 「マケイン氏、パリス・ヒルトンを副大統領候補に指名!」でっち上げのニュース速報でのスパム
 シマンテックは11日、「シマンテック月例スパムレポート」9月号を発行した。

 同レポートはSymantec Messaging and Web Securityチームによって作成されたもので、情報収集ネットワークであるSymantec Global Intelligence Network内のSymantec Probe Networkにて、200万件のおとりアカウントを使って世界20カ国から収集した電子メールメッセージをもとに、Symantec Security ResponseとAntiSpam Engineeringの専門化が分析し、スパムに関する傾向をまとめた内容となっている。

 9月号では、米大統領選挙に便乗したスパム、グルジアとロシアの紛争、オリンピック関連スパム、金融機関に対する3つの脅威などが紹介されている。

 まず8月の調査でも、全Eメールの80パーセントをスパムが占めており、引き続き高い水準を維持していることが明らかとなった。

 またアメリカでは「マケイン氏、パリス・ヒルトンを副大統領候補に指名!」というでっち上げのニュース速報でのスパムが流行したという。このスパムでは、ただメールが送られてくるだけでなく、マルウェアへのリンクが含まれており、ウイルスとトロイの木馬に感染するようにデザインされていた。スパムメッセージのなかでもマルウェアにリンクしたスパムメッセージは増えているほか、悪意のある添付ファイルを含むスパム攻撃も全スパムの5%を占める流行を見せている。

 同じように、ニュースに便乗したスパムとしては、グルジア-ロシア紛争のニュース記事を装ったマルウェアスパムが確認された。“グルジアでジャーナリストが撃たれた”というメッセージにファイルが添付されており、ビデオ映像をダウンロードするための説明書とパスワードが含まれている。しかし添付ファイルには、ビデオは含まれておらず、代わりにTrojan.Popwinと確認されているペイロードへのリンクへと誘導しているという内容だ。

 そのほかには、無料のInternet Explorer 7をダウンロードさせるように誘導する大規模な攻撃、ウイルスを含む偽の求人広告、さらに「受信者である両親の子どもを誘拐したので、身代金を払わなければならない」というスパムを子どもの写真に見せかけたマルウェアを添付して送るといった、きわめて悪質な手法も発見されている。なお8月下旬にオリンピックは終了したが、オリンピックをテーマにしたスパムもまだ散見されるという。

 レポートの全文(日本語・英語)を見たい場合は、シマンテックにメールにて申し込みのこと(申し込み先:symantec.pr@bm.com)。
《冨岡晶》
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