【スピード速報】お盆休みは今年も木曜日が低速、最速は12日未明 | RBB TODAY
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【スピード速報】お盆休みは今年も木曜日が低速、最速は12日未明

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縦軸は平均速度(Mbps)、横軸は時間帯。ダウン速度、アップ速度のピークと谷が完全に一致している。ピークは12日(火)未明の2〜3時で谷は14日(木)14〜15時。特にアップ速度の谷は極端で、ピークと3.5倍もの大差になっている
  • 縦軸は平均速度(Mbps)、横軸は時間帯。ダウン速度、アップ速度のピークと谷が完全に一致している。ピークは12日(火)未明の2〜3時で谷は14日(木)14〜15時。特にアップ速度の谷は極端で、ピークと3.5倍もの大差になっている
【スピード速報】はhttp://speed.rbbtoday.com/の1週間分の計測データをもとに各種の統計データを速報でお伝えする。このサイトはIXに計測専用サーバを置き、月間計測数は数十万を超え、統計データとしても十分な精度と信頼性を持っている。

 今回は前回の「北京五輪開幕はインターネットのスピードに影響したか?」で予告したとおり、お盆期間のスピード傾向をお伝えする。8月12日(火)〜18日(月)の全測定データを無条件に用いて、2時間を単位とする時間帯ごとの平均ダウンロード速度(ダウン速度)と平均アップロード速度(アップ速度)を算出し、グラフ化した。

 見ての通り、ダウン速度、アップ速度のピークと谷が完全に一致している。ピークは12日(火)未明の2〜3時でダウン速度が47.8Mbps、アップ速度が43.9Mbpsであった。前回の8月5日(火)〜11日(月)に比べるとダウン速度最速は下回ったが、アップ速度最速は大きく上回っている。これに対して速度の谷は14日(木)14〜15時で、ダウン速度(19.9Mbps)、アップ速度(12.7Mbps)共に前回を下回った。特にアップ速度の谷は極端で、ピークと3.5倍もの大差になっている。つまり理論上、12日未明なら10分で可能なアップロードが、14日昼過ぎでは35分かかることになる。

 さて、全体的な速度傾向では、日ごとのアップ・ダウン速度共に未明にピークが、日中から夕方に谷があり、お盆休みの影響はあまり見られない。また、これまで年末年始、ゴールデンウィーク、「海の日」前後、そしてお盆期間を「特異な速度傾向が現れやすい期間」として注目してきたが、その特徴である「速度変化が乏しい時間帯が続く現象」は今回は現れていない。これは、ここ数年言われている夏休みの分散傾向によるものと考えられるが、今年については長距離ドライブや海外旅行が敬遠された石油高騰の影響もあるのかもしれない。

 ひとつだけ特徴的な傾向を挙げるとすれば、アップ・ダウン速度の谷が共に木曜日であることで、これは昨年のお盆期間においても同様であった。昨年は8/16(木)に速度の谷があり、今年の8/14(木)と似た速度傾向を示していた。日付ではなく曜日がキーになることが、特定の祝日を含まないお盆休みらしい傾向と言えるかもしれない。

 さて、例年では次の「特異な速度傾向が現れやすい期間」はクリスマスから年末だが、今年は9月から毎月三連休がある。これがスピードにどう影響するかも興味深い。粘り強くフォローしていこう。
《平野正喜》
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